ついに変動金利が上昇!住宅ローンの適用金利が上昇する今、固定金利に変えるべきなのか
一方で、35年固定の2%前後の金利水準まで変動金利がなる可能性もゼロではない。20年前の2004年ごろの変動金利が2%を超えていた基準だと考えると、残り30年以上のローンがあるとすれば金利が高くなってしまう可能性もある。 どうしても金利が高くなるのが不安な方は、他の選択肢候補として「フラット35」がおすすめだ。国民生活の安定と社会福祉の増進を目的とした住宅金融支援機構は、政府の補助金を受けて、長期間の固定金利でも低金利を実現している。具体的には、住宅金融支援機構が提供するフラット35は、35年の固定金利であれば3%超えてもおかしくないところ、現在年1.75%で借りることができる。 さらに、2025年3月31日までの申込受付分に適用される「フラット35子育てプラス」では、住宅性能に加えて、子どもの人数によっても、適用金利から最大-1%優遇される。そうすると、当初5年間が0.75%、その後6年目~10年目が1.5%、11年目以降1.75%となる。 図のように、子育てに関する要件、住宅性能に関する要件、エリアに関する要件に該当すると1ポイントずつ、つまり年0.25%ずつ、当初5年間の適用金利から引き下げされる。子育てプラスに該当しない場合は最大で当初5年間の1%優遇となるが、該当する場合には以後6年目~10年目も、ポイントが6ポイント目から1ポイントで0.25%優遇される。 例えば、借入割合が物件の80%以下で団信加入の場合、引き下げなしではフラット35は年1.75%となるが、子ども2人(2ポイント)、ZEH※の住宅(3ポイント)、長期優良住宅※(1ポイント)で、6ポイントとなり、当初5年は年1%優遇、以後6年目~10年目は年0.25%優遇される。 ※ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスのことをいい、断熱性能等が高い省エネで、かつ太陽光等の再生可能エネルギーの利用で、使うエネルギーがネットでゼロに近い住宅をいう。 ※長期優良住宅とは、長期に良好な状態で使用できるための措置が講じられている優良な住宅をいう。