娘の“初ブラ”いつごろが目安? コミュニケーションとりづらい思春期の発育「令和になっても親子ともに戸惑いや悩みは尽きない」
子どもの成長を感じる新学期。制服や体育着を新調したタイミングに、娘の胸がふくらみ始めたことに気づいた保護者もいるのかもしれません。“初ブラ”をいつ用意すればいいのかは、娘を持つ親の永遠の悩みだ。一方の娘も成長する自分のからだに戸惑いと不安を抱えているもの。ワコールの無償の下着教室「ツボミスクール」は、そうした親子が直面する女性のからだの成長や下着に関する不安や悩みを長年にわたってサポートしてきました。今回はツボミスクールの講師を務めるワコールの上地朋子さんに思春期の娘を持つ保護者に伝えたいことを伺いました。 【画像】1つでも当てはまったらサイズが合っていない可能性大! ブラのサイズチェック方法
■“胸に違和感”を感じたら初ブラを「防犯面からもブラジャーの用意は大切」
──初めてのブラジャーは何歳から用意するのがいいのでしょうか。 「からだの成長は個人差がありますので、一概に『何歳』『何年生』とは言い切れません。ご自身の経験から『小学校高学年になったら必要ですよね』とおっしゃるお母さまもいますが、ワコール人間科学研究開発センターの研究データから、近年は胸が成長し始める時期が早くなっていることがわかっています。私もこれまで多くの小学校に訪れてきましたが、小学3年生くらいでブラジャーが必要と思われるお子さんも少なくありません。目安としては胸まわりに違和感を覚えたら胸をやさしく守るインナーを、全体的にふくらんできたら、ブラジャーを用意してあげてほしいですね」 ──娘が“胸の違和感”について打ち明けてくれるか? という不安もあります。 「そうですね。思春期のこころはデリケートで、親にからだの変化のことを言いたくない、言われたくないというお子さんは多いです。またその年頃になると一緒にお風呂に入ることもなくなり、胸の成長にも気づきにくくなるものです。たまに胸が十分に成長しているのにブラジャーをつけていないお子さんを見かけることがあるのですが、ご自身も体育などで動きづらいでしょうし、防犯面からも心配です。お子さんのからだを守るためにも、適切な時期にブラジャーを用意するのはとても大切なことです」 ──親の視点で目安にできる指標はありますか? 「初経は指標にしやすいと思います。ワコールの研究データから、成長期の胸は初経の4年前後に3つのステップで変化することがわかっています。まず初経の1年以上前の『ステップ1』では胸まわりがふくらみ始めますので、この時期には胸にあたる部分が二重になっているインナーで胸を守ってください。 初経を迎える頃の『ステップ2』では、全体がふくらみ始めますので、胸をやさしく包む立体的なブラジャーがおすすめです。そして初経から1年以上を経た『ステップ3』で大人のように丸く立体的にふくらみます。見た目は大人のようですが、バストはまだまだ成長中ですので、圧迫の少ないジュニア用ブラジャーを選んであげるといいでしょう」