中級者あるある スライスではない「ビミョーな振り遅れ」対策法 藤井美羽
「中級者の微妙な振り遅れ対策」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーTさんの悩み】 「スコアは平均90台で、そこまでスライスに悩んでいるわけではないですが、たまに出る右へのミスに悩んでいます。時にはプッシュ気味、時には右ペラ(カット軌道かつフェースが開いて球がつかまらない状態)が出る傾向と対策を教えてください」 【画像】何気なく準備運動していない? 藤井美羽が教える腹斜筋ストレッチ 【藤井美羽のレスキュー回答】 私も調子が落ちると、微妙にボールがつかまりきらない右のミスに悩んでいます。主な原因は、切り返し以降の下半身の流れに手が付いてこれないこと。微小ながらもクラブが寝て入ることで、微妙な振り遅れが発生します。
1. 腰にスティック挿しドリル
スイング中に確認できないほどの微妙な振り遅れをチェックするには、アライメントスティックを使用します。パンツのベルトループに通し、スティックに腕が当たらないようにスイングします。腰の回転が少しでも速すぎたり、腕が少しでも遅れて入るとスティックに当たるので目安になります。
2. 胸を後方に向けたまま腕を下ろす
ダウンスイングでは、トップの形を維持したまま右腕を真下に下ろすイメージを持ちます。左手首の角度が甲側に折れてしまったり、上体が開いてしまうと、クラブは寝やすくなってしまうからです。極端な表現をすると、下半身の回転を先行せながら胸の向きは変えずに腕だけを下ろしてくるイメージです。
3. ひじは下から手は横からクラブを握る
実は振り遅れ対策には、スイングの他にグリップも重要です。そもそもスクエアだと思って握っていたグリップが、開き気味になっている可能性があるからです。そこで気をつけていることは、クラブを上からではなく下から握ること。両ひじの内側のくぼみが常に真上を向くようにひじは下から握ります。その状態で手は横からグリップ。両わきが締まり、指の位置が多少ズレてもフェース面が開きにくいスクエアグリップが作れます。
【今回のまとめ】ビミョーな右ミスはスティックで直す
・腰にスティック挿しドリル。 ・胸を後方に向けたまま腕を下ろす。 ・ひじは下から手は横からクラブを握る。 取材協力/知多カントリー倶楽部