「ウィルキンソン」食シーン開拓強化 ガッツリ飯×強炭酸水で疲れ癒やす「炭酸水曜日」提案 アサヒ飲料
アサヒ飲料は、「ウィルキンソン」ブランドで食シーンの開拓を強化するため、ガッツリした食事に強炭酸水を組み合わせる「炭酸水曜日」を提案する。 10月2日、発表会に登壇した香山宏マーケティング本部マーケティング一部無糖炭酸・果汁グループグループリーダーは「『ウィルキンソン タンサン』は食事中のシーンに合いそうだと感じられているものの、実際に食事中に飲用されている方はまだ少ない。食事中の飲用を増やすべく、相性の良いガッツリした食事との組み合わせの提案を強化する」と意気込みを語る。 同社は今年7月から、With Foodを訴求するTVCMやPR施策を展開。 7月9日には、食事に合う炭酸水として「ウィルキンソン タンサン シトラスビター」を発売し、店頭でもWith Foodを訴求した。 「炭酸水曜日」の施策は、With Food訴求を加速させた動きものとなる。 水曜日と曜日を絞った背景には、消費者が抱く曜日へのイメージがある。 同社は今年5月、20代から60代の働く男女500人に対して曜日に対する意識調査を実施。その結果、「土日に追加で週休3日を取るなら、何曜日がよいか」「平日に休肝日を設けるなら何曜日がよいか」という問いに対して、どちらも「水曜日」と答える人が最も多かった。 この結果を踏まえて「週の真ん中で小休止したいというニーズがある。“疲れが溜まっているが、木曜日・金曜日も頑張りたい”という気持ちを『ウィルキンソン』で後押ししたいと考えた」。 食シーンでの提案を強化することで、アルコール代替のニーズを獲得する可能性もある。 「アルコールを飲むことで、翌日の体調に影響が出てしまう方もいる。『炭酸水曜日』の提案でアルコールの代わりに炭酸水を飲んでいただき、価値を実感していただける可能性も視野に入れている」と語る。 食事の際に炭酸水を飲用するユーザーは拡大傾向にあり、長期的な視点で食シーンでの炭酸水の定着を図る。 同社が今年9月に調査を行ったところ、夕食時に炭酸水を飲むユーザーは7%と、前年の調査に比べて2%増となった。 「夕食時に水を飲む方は20%、お茶を飲む方は50%ほどいる。炭酸水も、ゆくゆくは水やお茶のように、食事のシーンに定着させていきたい。炭酸水の飲用者の中でも、食事中に飲用している方はまだ3割ほどしかいないため、もっと広げていける」と述べる。
消費者に向けたコミュニケーションとしては、「ウィルキンソン タンサン」に合う「炭酸水曜日」メニューのレシピを同社のSNSで公開した。レシピは料理家のコウケンテツさんが考案した。 発表会に登壇したコウケンテツさんは「疲れが溜まっている水曜日でも作りやすく、元気が出る色合いで、炭酸水に合うガッツリした味のメニューを考えた」と胸を張る。 今後は店頭でのポスター掲示や、インフルエンサーによるSNSでの発信も計画している。