「昭和の男だった父亡き後、母は自由になった」倉田真由美さんが両親を見て改めて提言する「自分のために生きる人生の大切さ」
父の他界後の母は…
父が亡くなった時、母はもちろん悲しみましたが、しばらくすると花が開いたように快活になりました。体操教室や川柳教室など習い事を3つも4つも始め、友だちとランチだ旅行だと飛び回っています。 「毎日忙しいんよ」 母は嬉しそうに言います。 「そうか、好きなこといっぱいしたらいいよ」 と言いながら、私は子どもとして少し複雑な気持ちもあります。もし父より先に母の方が死んでいたら母はやりたいことを全然やれないままだったはずです。父が先だったのは偶然に過ぎません。 私はそういう結婚ではなかったから、夫がいてもやりたいことは全部していたから、余計にモヤモヤしてしまうのかもしれません。 配偶者のために、しなくてもいい我慢をして生きることをやめる人がもっと増えたらいい。自分の人生を、自分のために生きて欲しい。配偶者への恨みや心残りを溜めないためにも、そう思います。