大阪府・吉村知事が定例会見4月8日(全文6完)理髪店は生活の維持に必要
無償提供を申し出た事業者もいるのか
エルマガジン社:エルマガジンの岡田です。まず、宿泊施設を借り上げることに関してなんですけれども、現在、無償提供を申し出ている事業者もいるという報道もありまして、今回、第1号で入れるところは無償提供を行っている施設にされるんでしょうか。 吉村:それもオープンになっているかあれですけど、三木谷さんのところですよね。でいいのかな。 エルマガジン社:そう。 吉村:三木谷さんが提供いただく、無償で提供いただくというのでありがたい話もいただけました。ただ、僕も部局にも言っているんですけど、それはその気持ちは非常にありがたいんですけど、こういうふうにやっぱり数も確保していかなきゃいけないし、行政ですからきちんとしたルールの中で一定の基準に基づいてやっていくっていうのが必要だと思っています。それから、宿泊のホテルスタッフに対しても一定の仕事をお願いしますから、それに対する対価っていうのもきちんとやっぱり考えないといけない。三木谷さんと僕の関係で、いや、それは無償だからお願いしますって、そこで終わっちゃったら全然、行政として意味をなさないので、民民だったらそれでいいのかもしれませんが、われわれは行政ですから。そう考えると、やっぱりきちんとしたルールを作って、広く応募していただけるようにっていうのは考えなきゃいけない。ですので5300円という一定の考え方に基づく、1部屋ね、ちょっとルールを作って、それはもう全ホテル事業者に公平、平等に適用すると。オーナーが無償と言おうが言わまいが、それはそういうふうにやっていくという状況です。
無償提供の場合、あとから賃料を寄付する形に?
USJのホテルについては、非常にそういう意味で早く進めていっていますが、今、ちょっとUSJとも協議しなきゃいけないというところがあるので、そういった意味で、1号、2号にならない可能性のほうが高いんじゃないかなと思っています。この辺りも実務の選定委員会で決めてもらおうと思っていますが、要は大きなポイントは3つです。まず早く提供ができるということ、そして部屋数が多いということ、そして医療的観点から管理しやすいということ。この3つを要素として判断してくれっていうのを僕は指示を出しているので、たぶんそれに基づいてやったときには、USJとの調整とかやっているとちょっと時間掛かるんじゃないかなというのが今の感触です。だからそうじゃない可能性のほうが高いと思います。 エルマガジン社:となると、例えば無償提供を希望された場合は、あとから寄付みたいな形になったりとかするんですか。5300円で1室を借り上げる賃料。 吉村:ええ。それはもう、無償といってもこれはいったん、当然、契約行為ですからお支払いをして、それをどうされるかっていうのは、その先はちょっとわれわれとしては関与できないということになるんだろうと思います。それをもし無償というのを条件にしちゃうと、たぶん提供できる範囲というのはもう、ものすごくやっぱり少なくなるし、仕事もしてもらっているので無償っていうのは。 だから三木谷さんの心意気はすごいありがたいんですけど、全部に適用するっていうのは難しいと思いますし、それを三木谷さんだけに適用するのもやっぱり行政としては違うなと思ってますから、一般ルールを作りましたので、それでやっていきたいと思います。