フランスの高速道路料金所トラブル事情。SAでの給油儀式は不愉快なので燃費走行でル・マンへ【みどり独乙通信】
パリの通過はつねに渋滞でノロノロ運転に……
フランスの高速道路の制限速度は、90/110/130km/hと区間によって変わります。ドイツ・ルクセンブルクから抜けてパリ方面に行くA4号線をいつも利用するのですが、私的には本当に退屈でしょうがないルートなんです。景色はまったく変わらずひたすらのどかな畑。非常に空いているのですが、多少アップダウンはあるものの単調な道が続きます。 毎年ここを通ると思うのですが、なぜわざわざ激混みのパリを通るように作ったのかな? と。複雑な合流が重なるうえ、交通量が多いので10~40km/hの超ノロノロ運転です。ウインカーを出さないまま車間距離も考えずに突然車線変更をして来る、左右からバイクが猛スピードですり抜けて行く。私は体中にイヤ~な汗をいっぱいかいて毎回パリを通過します。 私の愛車はカブリオレでルーフを閉めていると死角が多く、薄暗いトンネルが多いパリの高速道路の中でのぐちゃぐちゃなトラフィックでは見にくいのです。とくに両サイドから来るバイクや小さなクルマ。カブリオレなんかに乗っている私が悪いのですが、パリのみなさん、毎日これを乗り切るなんてめちゃくちゃタフ過ぎます。 いっぱい汗をかいてル・マン方面の高速道路へ出ました。やっとノロノロ運転から130km/hで残りル・マンまで100kmちょっとを快適走行ができるかと思っていたのですが、このまま130km/hで走り続けると、ル・マンまでは燃料が足りないことが発覚し、途中で給油することに。 すべてではないと思うのですが、フランスの高速道路のサービスエリアで給油する際、給油する前にまずはクレジットカードをサービスエリアのカウンターで預ける必要があるのです。きっと給油してお金を払わずに逃げる人への対策だと思いますが、あまり良い気分ではないので、なるべくそれは避けたいのです。 巡航する速度を10km/h落とし、120km/hで走行車線の一番右端を走る作戦で随分と燃費アップに成功! ル・マンに到着した際には36km分の燃料が残っていてホッ。で、すぐにガソリンスタンドへ直行しました。 ル・マン手前にもサービスエリアがあり、いつもは素通りしてそのまま市内へ入るのですが、せっかくなので寄ってみました。サルトサーキットのすぐ近くとあり、店内はさすがにル・マン24時間レースなど、モータースポーツを意識した飾りつけです。EVの充電設備も充実していました。フランスではどれくらいEVが普及しているのでしょうか?
池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
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