6年ぶり新店 パナソニック“街の電器店” 28日に近畿でオープン
商品を体験してもらい「ワクワク」を届けたい――。体感を重視した地域電器店「たけむらでんきマチノアカリ店」が28日、奈良県田原本町にオープンした。 【関連写真】28日にオープンした「たけむらでんきマチノアカリ店」 パナソニック系のたけむらでんき(奈良県田原本町、竹村雄太社長)の支店として近鉄・田原本駅から徒歩約20分の場所に出店。パナソニックマーケティングジャパン関西社近畿営業課管内でのパナソニックショップ新店は、2018年以来6年ぶりとなる。 本店は75年ほど地元で商売をしているが、「地域店に入店しにくい」「値段が高い」というイメージがあり、利用者は限られていた。同店が実施してきた親切、丁寧な対応を続けつつ、親しみやすい店づくりをしていくことで、地元住民のコミュニケーションの場を作ることを目指す。 店名の「マチノアカリ」には、気軽に立ち寄れる安心感と体験によりワクワクを届けたいという2つの意味を込めた。特に同店が重視したのが、商品の体験。約46平方メートルの売り場には、冷蔵庫や洗濯機、理美容家電など幅広い商品を展示している。ドライヤーは実際に使用できるほか、洗濯機は電源を入れ、動くようにした。 竹村社長は「商品にどのような機能や価値があり、その値段になっているのか伝わっていないと感じていた。体験してもらうことで、納得して購入していただける」と話す。 売り場は壁の色を黒、白、グレーの3色を基調に木材を使用し、落ち着ける空間を作った。 28、29日にはオープンセールを実施。キッチンカーを呼び、肉などが当たるガラガラ抽選会などを行っている。 今後は、月1回のイベント開催を予定。地元の人を講師にしたヨガ教室や、料理教室の実施を考えている。 竹村社長は「地元の人が集えるような場所にしていきたい」と展望を話した。
電波新聞社 報道本部