ずっと旦那の扶養に入って専業主婦をしていましたが、貯金が「800万円」しかないので老後が不安です。少しでもパートに出た方がいいでしょうか?
パート収入で貯金を増やす方法もあり
今回の事例のように、専業主婦で今まで働いていなかった場合、パートで働き始めることも貯金を増やす方法として有効です。前述したとおり、働けるうちに働くことは資産を増やすのに効果的で、収入を貯金に充当できます。 厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報」によると、パートタイム労働者の月間現金給与総額は10万4567円でした。この金額をそのまま単純に貯蓄したと考えると年間125万4804円となり、10年で1250万円ほどの貯蓄を増やすことが可能です。 老後に少しでも余裕のある生活を送るため、資産を増やすのであれば、パートで収入を得ることも検討してみてもよいかもしれません。
貯金800万円では老後の生活費が足りなくなる可能性がある|早いうちから貯金を増やす対策を
夫婦2人分の標準的な厚生年金額と65歳以上の無職二人以上世帯における平均生活費を比較した場合、毎月5万5693円不足する計算です。貯金が800万円の場合、およそ12年で底をついてしまう可能性があるでしょう。また、老後は介護費や医療費など、予期せぬ出費が重なるリスクもあります。貯金額に不安を感じている場合は、早いうちから貯金を増やす対策が必要でしょう。 貯金を増やす方法に、定年後も働き続ける、パートで収入を得るなどが挙げられます。働けるうちに貯金を増やし、安定した老後を過ごせるよう備えていきましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編) 2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表1 二人以上の世帯のうち65歳以上の無職世帯の家計収支 -2023年-(17ページ) 金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(二人以上世帯) 【調査結果の概要】I.金融資産の状況 1.金融資産の保有状況 (図表1)金融資産の保有額<問2(a)>(3ページ) 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報(1ページ) 厚生労働省 高年齢者の雇用 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部