投手の球を受ける佐仲大輝捕手（１年）＝甲府市の同校砂田球場で２０２２年２月１７日、田中綾乃撮影

　◇配球学び打でも貢献　佐仲大輝捕手（１年） 　新チームでは１年生ながら正捕手を任された。「下級生だからというプレッシャーはないが、捕手として自分がミスをしたら負けるという緊張感がある」と語る。 　秋の大会では「配球ミスが多かった」と振り返る。関東大会決勝では外角低めに偏った結果、相手に２本の本塁打を許し、悔いが残った。 　吉田健人部長から、内角の球を打者一人に一球は投げさせるよう助言を受け、配球の改善に取り組む。秋に比べて良くなっていると手応えを感じている。 　長崎県島原市出身で、小学校１年からソフトボールを始めた。４年生から捕手となり、中学で野球に転向。小学生の頃から甲子園でのプレーに憧れ、親元を離れて山梨学院を選んだ。 　秋の大会では打率が３割を超え、関東大会初戦では逆転の適時二塁打を放つなど打撃面でも貢献する。強打の捕手として「いいゲームを作れるよう全力でプレーしたい」と意気込む。 　◇監督絶賛の勝負強さ　高橋海翔内野手（１年） 　昨夏の県大会では初戦から３番打者としてスタメン入り。初めて４番に起用された３回戦で本塁打を打ち、存在を印象づけた。秋の関東大会準決勝でも延長十回で勝ち越しの適時打を放つなど、試合の重要な場面で活躍した。試合では練習以上の力を発揮することから、吉田洸二監督も「今までで見たことのないぐらいの勝負強さと強運の持ち主」と舌を巻く。 　自身は勝負強さの秘訣（ひけつ）として「打順を待つ間から打つ場面を思い浮かべて、気持ちを高めている」と話す。もともと緊張しやすい性格のため、緊張を和らげるためにも楽しむことを意識しているという。 　バットの芯で捉えた打球で本塁打も含む長打を重ねてきたが、関東大会終了後は飛距離をさらに伸ばすため、ベンチプレスやスクワットなどで筋肉を増やした。４番としての気負いはなく「前の打者がつないでくれたランナーをちゃんと返せるように」と自然体で甲子園に挑む。＝つづく