センバツ高校野球 山梨学院 紫紺旗手に行進 「今年も持ち帰る」 開会式 /山梨
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日に開幕した第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開会式。3年連続7回目出場の山梨学院は保護者やOBらが見守る中、前回優勝校として出場32校の先頭で堂々と入場行進した。紫紺の優勝旗を主将の中原義虎(3年)が返還した。【佐藤薫】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 開会式直前に雲間から日が差し込み、明るくなったグラウンドを選手たちは歩いた。中原は「今年も持って帰る気持ちで、優勝旗を返した」と式後のインタビューで話した。 三塁側アルプス席では、手塚悠槙(ゆうしん)(3年)の両親と2人の弟が見守った。母佑美さん(47)は「(手塚が)小5の時に、夏の甲子園に観戦に来た。『将来は自分もここでプレーしたい』と言っていたが、実現するなんて」と見つめた。 選手たちのサポートで甲子園に来たメンバー外の部員たちも、外野席に座った。川嶋空義(そらみち)(3年)は「足がそろい、ユニホームのブルーが映えて、さわやかな行進だった」と笑顔で話した。 昨年にプラカードを持って選手を先導したマネジャーで卒業生の中沢日瑚(にこ)さん(18)は、バックネット裏の観客席にいた。今回プラカードを持った1年後輩のマネジャー、中谷優花さんに「先頭を歩くから堂々と歩こう」とアドバイスしたといい、「中谷さんも選手たちもしっかり歩けていて、涙が出た」と感激していた。 山梨学院は大会第3日第2試合(20日午前11時半開始予定)で、京都外大西(京都)と対戦する。