楽しみながら村を知って 根羽村で「やまあいフェス」【長野県】
長野県根羽村の秋の一大イベント「やまあいフェスティバル」(実行委員会主催)が12日、山村広場とトレーニングセンターを会場に開かれた。根羽学園や村内クラブによるステージ発表をはじめ、マジックショーや地域住民の作品展示、特産品の販売など多彩な催しが繰り広げられ、村内外から来場した多くの人でにぎわった。 やまあいフェスは1987(昭和62)年に農閑期の収穫祭としてスタート。村民が村に生きる喜びを感じ、村外との交流を深める機会にしよう―と毎年10月に開き、村をあげた一大イベントとして定着している。 今年は楽しみながら村のことを知ってほしい―との思いを込め、「学びの村づくり」をテーマに設定。午前中には村にまつわる問題を出題するクイズ大会が開かれた。 小学生や親子連れが参加し、「村内では片桐より石原の名字の人が多いか」「月瀬の大杉は樹齢は1000年を超えているか」など○×形式の計10問に挑戦。答えに一喜一憂しながらどれだけ村のことを知っているかを競った。司会を務めた村職員と地域おこし協力隊は問題に補足する形でさまざまな村の情報を発信した。 会場には商工会やJA、村内外の飲食店が出店した飲食コーナー、ふれあい動物園、エア遊具、地元企業が出展。1日中秋晴れが広がり、午前10時の開会宣言直後から多くの人が思い思いにイベントを楽しんでいた。 実行委員長の大久保憲一村長は「今年は天候にも恵まれてほっとしている。伝統あるイベントだが、住民が一緒につくって楽しみ、いろいろな世代や地域の人たちと交流してほしい」と話していた。