34歳年収1200万円商社マンが「インド人の部下」を持って震えた…衝撃の「給料交渉術」と「転職戦略」
異国の部下をマネジメントするコツ
ーー異国の部下をマネジメントする上で、気を付けていることはありますか? これは日本でも同じかもしれませんが、会社に悪事を働く社員もいるので注意が必要です。出張してないのに出張手当を申請してくる社員がいたり……僕の知り合いの会社では、サンプル品を横領して顧客に「定価」で売りつけていた社員もいたそうです。 ーー問題行為があった時はどう対応されるんですか? 何人か解雇したケースはありますが、やはり訴訟トラブルは避けたいので、口頭注意が多いですね。ただ彼らはけっこう「言い訳」が上手いんですよ。いくつかロジックを組み合わせきたり、話をすり替えて争点をずらしたり……しかも自信を持って主張してくる。だんだん僕の方が混乱してきて、何の話をしていたのか分からなくなることが結構あります。 ーーインドで働く上で、マネジメントのコツみたいなのは掴みましたか? マネジメントの勉強をするため、USJの業績を伸ばした森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか』(ダイヤモンド社)という本を読んだのですが……森岡さんの言葉を借りるなら「強みを活かせる仕事」に就いてもらうことがポイントになるのかなって。インド人は自分がやりたい仕事や、適性に合った仕事をやってる時は、100%のパフォーマンスを発揮してくれます。責任感も生まれるみたいで、サボらずにキチンと仕事をしてくれます。 ーー森岡さんの本は、インドで頑張る日本人にもオススメできそうですね。 ちなみにインドではカースト制度の影響が残っているのか、年齢よりも役職を重視する傾向が強いなって。なので上の役職の人、いわゆる中間管理職の方ですね。彼らに最適な仕事を振って、高いモチベーションで働いてもらうことができれば、組織として良いパフォーマンスを出してくれます。ぶっちゃけ日本人の僕がああだこうだ現場に言っても、見えない壁や限界があるような気もしてて……いかにしてインド人管理職の方に頑張ってもらうか。この部分は意識してますね。