前半35分、大東大WTB大方維織（中央）が東海大のタックルをはねのけてトライを決めた

関東大学ラグビー・リーグ戦（27日、東海大33－33大東大、埼玉・セナリオハウスフィールド三郷）7連覇を目指す東海大にとっては痛い引き分け、大東大にとっては7年ぶりの優勝へ近づくドローとなった。 前節で東洋大に痛い黒星を喫した東海大に対し、大東大は前半、ラインアウトからのモールを一気に押し込んでの先制トライなど5トライを挙げ、33－14とリードした。後半は様相が変わり、東海大が3トライを返して33－33の同点に。終了間際、東海大が大東大ゴール前でスクラムを押し込むなど猛攻。大東大もこらえ続け、最後はFL蓑洞功志主将がジャッカル。東海大の反則を誘い、外に蹴り出して試合を終えた。 蓑洞は「ゴールラインは絶対に割らせないという気持ちだった。エリアを押し込まれて、東海大に勢いもあったので、最後は蹴り出して試合を終わらせた」と負けない選択をした。これで大東大は4勝1分けと無敗の勝ち点25で首位。残り2試合は11月10日に流通経大、24日に法大と対戦。2勝すれば全勝で制覇した2017年以来の優勝となる。 東海大は3勝1分け1敗で勝ち点23。この日関東学院大を56－26で下した東洋大と勝ち点で並んだが、勝ち数差で下回り3位となっている。CTB近藤翔耶（とわ）主将は「前半に5トライを許し、後半に立て直すことができたが、最後に取り切れなかった」と悔しさのまじった表情で話した。東海大は11月10日に法大、24日に流通経大との対戦を残している。