侍ジャパンに〝ダブルヒロト〟 阪神・才木浩人、中日・高橋宏斗は「想像のはるか上を越すような。勢い、伸び、球威、球速」
ヒロトがヒロトにびっくり!! 野球日本代表「侍ジャパン」が30日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9日開幕、東京ドームほか)に向けて、宮崎市の清武総合運動公園で事前合宿2日目を行った。投手陣の軸として期待される阪神・才木浩人投手(25)は、キャッチボールで世界一を知る中日・高橋宏斗投手(22)を驚かせた。 自慢の直球で、世界一メンバーをうならせた。侍ジャパンの合宿2日目。29日は悪天候のため室内練習場でのキャッチボールだったが、陽がさす南国の空の下で才木が伸び伸びと腕を振った。 「きょうは投内(連係)とかもした。動きをチェックして、いい感じかなって感じです」 キャッチボール相手は初日に〝あまりもの〟同士でコンビを組んだ高橋宏。前日より力を入れて投げたボールで、竜の若きエースに強い衝撃を与えた。 「めっちゃすごいですね。いい球を投げるというのは元から知っていたんですけど、想像のはるか上を越すような。勢い、伸び、球威、球速。やばいですね」 高橋宏は一球一球驚くような表情を見せ、終了後には駆け寄って話し掛ける姿もあった。才木より4学年下ながら、2023年のワールド・ベースボール・クラシックに侍ジャパン最年少で出場し、世界一に貢献。決勝の米国戦にも登板するなど、最高峰を経験しているが、才木の球はその中でも特異なものだった。 「僕の中では初めての感覚に近い。今永さん(カブス)とも(山本)由伸さん(ドジャース)ともちょっと違う。ドーンとくる感じ。(真っすぐが)落ちてこない」 今季から米大リーグで活躍する2人を引き合いに感嘆の笑みだを浮かべた。そして互いの才能を認め合うからこそ、2人の距離はさらに縮まった。才木は「高橋くんもめっちゃ球が強いので、すごいなと思った。まだそんなに話はしていないですが、いろいろ聞きたい」とうなずいた。 戸郷(巨人、24歳)と合わせて3本柱として期待されている中では才木が最年長で、投手陣を引っ張っていく覚悟だ。31日には今キャンプ初のブルペン投球を行う予定。世界最強の日の丸投手陣が互いを高め合い、頂を目指す。(中屋友那)