バルサとマドリーを沈めた“昇格組”カディスの勝利への執念【現地発】
闘将シメオネによる改革は気の毒なほどにうまくいかず
バルサだけでなく、6節では王者マドリーを敵地で沈めているカディス。1-0でモノにしたこの試合のボール支配率は、25%だった。(C) Getty Images
1部のステージに生き残るために、「ボールを持たない」スタイルを選択し、マドリーとバルサから金星を奪ってみせたカディス。チームを率いるセルベラ監督と選手たちの勝利にかける執念には、見習うべきものがある。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年1月7日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― チャンピオンズ・リーグ(CL)においてスペイン勢は、レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、セビージャと、全4チームがグループステージを勝ち抜き、ベスト16に駒を進めた。その結果に、驚きはない。 今回、もっとも次ラウンド進出が不安視されたのは、マドリーだろうか。ただ、追い込まれはしたものの、グループステージで敗退するほど地力は落ちていなかった。運命の最終節では、ボルシア・メンヘングラッドバッ
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