「シャワーの音でごまかして、お風呂場で泣いた」IZ*ONEで活動した矢吹奈子が韓国でのアイドル活動で越えなければならなかった壁
相手からもらった言葉を信じて自信を持つことは大事
――さまざまな経験を経て、矢吹さん自身は自分のコンプレックスについて今どう思いますか? 矢吹奈子: 正直今でも写真とかを見て「自分って身長低いし、スタイル悪いな」って思うときもあるのでコンプレックスをすべて解消できたとは思っていません。でも、ファンの皆さんはそんな私のことを「かわいい」と言ってくれる。その言葉を信じて、自信を持つことは大事だなって思うようになりました。 それでもときにはSNSなどでの心ない言葉に傷つくこともありますが、そんなときも私がいろんな人からもらった自信を持てる言葉を何度も見返して、自信に変えるようにしています。 ――いろいろな経験を経て、矢吹さん自身が考える「自分を好きになる方法」を教えてください。 矢吹奈子: 自分で自分を好きになることって本当に難しいことだと思うんです。でも、自分がコンプレックスに思っている部分は誰かから見たらうらやましいって思う部分かもしれない。だから、誰でも絶対に自分のいいところってあると思います。 実は、私、先輩から「自分のいいところを箇条書きで書き出してみる」というのを教わって実践しているんです。それを続けているうちにちょっとずつ自分を好きになれたので、皆さんにも試してもらえたらなって思います。 ――矢吹さんは自分のどんないいところを書いているんですか? 矢吹奈子: これを教えるのは恥ずかしいですね(笑)。自分のいいところを誰かに言っちゃうと、自慢っぽく聞こえちゃうかもしれないけど、誰にも見せないからこそ書けると思うんです。「ちょっと心が広い」とか、本当に些細なことでもいい(笑)。少しずつ書き出していくと、自分のことを少しずつ好きになっていけると思います。 ----- 矢吹奈子 2001年、東京都生まれ。2013年、HKT48第3期生オーディションに合格。翌年、正式メンバーへ昇格し、チームH所属。2018年、韓国のオーディション番組からデビューする12人で構成される日韓合同のグローバルグループ「IZ*ONE」のメンバーに選出され、HKT48としての活動を休止。2021年、IZ*ONEとしての活動終了後、HKT48としての活動を再開。現在、土曜ドラマ「顔だけ先生」で三条愛佳役を熱演中。 文:遠藤光太 制作協力:Viibar