世界が認めるサントリー「甲州」ワインの挑戦! 登美の丘ワイナリーを訪れ、その実態を探った
一度は訪れてみたい! そう思っていた日本ワインを牽引し続けるワイナリー、とうとうやってきました。 登美の丘ワイナリーの実態をチェック ここは心地よい日があたり、風が抜け、雄大な富士山と甲府盆地を一望できる「サントリー登美の丘ワイナリー」(山梨県甲斐市)。このロケーションのもと、日本ワインの歴史が刻まれてきました。 訪れた日は台風が近づき、曇天でポツポツと雨が降っていましたが、眺望台から見渡せる約150ヘクタールに及ぶテロワールは息を呑む壮大な美しさ、ワクワクしないわけがありません。
今回のツアーに参加した理由の一つは2024年6月、世界最大のワインコンペティション「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA ) 2024」で、同地で誕生した一本のワインが最高賞(世界の50本)を受賞したから。その快挙を成し遂げたのは、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」。このワインがどのように育まれたのか、気になりますよね。 「ワインをより知っていただくにはワイナリーに実際に来て、この土地の空気を吸って、肌で感じていただくのが一番です」。そう語るのは今回の案内役であり、登美の丘ワイナリーの栽培技師長・大山弘平さん。
ワイナリーから熟成庫めぐり、試飲会を通して、「甲州」ワインの魅力にどっぷりと浸かることができました。では早速、甲州が育まれるワイナリーへ出掛けてみましょう。
日本ワインの歴史を更新し続ける「登美の丘ワイナリー」
日本のワイン市場はここ10年で急成長を遂げ、国内のワイナリー数は500軒にまで達し、国際コンクールの受賞数も年々増加。日本ワインは今、世界に注目される存在となっています。 そんな日本ワインの発祥の地が、山梨県甲府盆地。ワインづくりに最適な環境で、常に新しい日本ワインを生み出し続けているのが、115年以上の歴史を誇る「サントリー登美の丘ワイナリー」なのです。
「山や谷のアップダウンがあって、細かく分かれた50区画それぞれに特徴があります。それを一つひとつ、大事にするのがサントリーのワインづくりのモットー。品種を細かく分けてつくることで個性が立ち、味わいの輪郭となる。ワインを飲んだときに、その景色が心に浮かぶようなワインを目指しています」(大山さん) 先人たちがトライ&エラーを繰り返してきたことで、どこにどの品種を植えたらいいのかがわかってきた。それに続くつくり手たちが、更なるおいしいワイン作りに努力する。こうした積み重ねがサントリーの甲州ワインをアップグレードされていくのでしょう。