民謡には“ラブソング”が多い? 三味線奏者・浅野祥、民謡の魅力を解説「昔の盆踊りの民謡には“色恋”を歌ったものが結構多いんです」
◆今後の夢は世界を巡る音楽旅
最後に、今後の夢については「世界を巡ってみたい。音楽のディープなところを知れるような旅をしてみたくて」と浅野さん。そう思うきっかけにもなったのは、去年ペルーに行ったときのこと。 「アンデス山脈のふもとに住んでいる、地元の人が歌っている『コンドルは飛んでいく』が、僕らが知っている曲ではなくて、なんか独特なリズムだったんですね。何か聴いたことのあるリズムだなと思ったら、先ほどお聴きいただいた『じょんがら節』の150年ぐらい前の出来始めの頃のリズムとまったく一緒だったんですよ。線ではつながっていないんですけど、点と点ではつながっているという現象をけっこう体験していて。なので、音楽のディープなところに触れる旅をしたいなという夢はありますね」とその理由について言及。 小山が「ペルーの人が歌っている『コンドルは飛んでいく』と、浅野さんが横で弾いているのを聴いてみたいですね」と反応すると、浅野さんは「そういうことを世界各国でやりながら、いろいろと経験しながら自分にフィードバックをして“浅野祥”という津軽三味線を確立していけたら」と力を込めていました。 (TOKYO FM「日本郵便 SUNDAY’S POST」2024年6月30日(日)放送より)