有馬記念は「前走GI組」が圧倒的 過去10年で29頭が馬券圏内
秋古馬三冠を狙うドウデュース、今年のダービー馬ダノンデサイルを始め、豪華メンバーが顔を揃えた有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。今回は「ローテ」をテーマに、過去10年の傾向から的中へのヒントを探っていく。 【写真】ドウデュースのこれまでの軌跡 ズバリ、有馬記念では「前走GI組を買うこと」が最大のポイント。近10年で前走GII以下から馬券に絡んだのは、16年1着のゴールドアクターしかいない。国内外を問わず、前走でGIレースを経験していた馬が【9-10-10-97】と圧倒的成績。馬券圏内に好走した29頭のうち、ジャパンC、天皇賞(秋)、菊花賞からの臨戦組で22頭を占めている。エリザベス女王杯組は【0-2-1-23】とあまり好走できていない。 勝ち馬に関していえば、前走着順も大きなファクターとなる。近10年の勝ち馬はすべて、前走で4着以内に入っていた。10頭中5頭が前走1着だったことを踏まえれば、大敗した馬は狙いづらく、勢いのある馬、ある程度の力を見せていた馬を軸に据えるべきか。ただし、2着以下に関しては明確な傾向が無い。14年には菊花賞16着からの臨戦で、トゥザワールドが9番人気2着。二桁着順からの大幅な巻き返しも見られる。 以上を踏まえると、人気が予想されるドウデュース、アーバンシックの両者には逆らえない。2頭のいずれかを頭固定、あるいは2頭軸がセオリーだろう。その場合でも2、3着は手広く。前走GI組で人気薄の馬を狙ってみるのも悪くない。