『デジタル終活』してますか?スマホのパスワード...生きてる間は教えたくない人も 死後に伝える方法とは?写真やネット口座など引き継ぐために 終活の基本のキからわかりやすく解説
『デジタル終活』はできていますか?まだまだ先という人もいると思いますが、今日から考える「終活の基本のキ」として、人生をどのように終わらせていくのか、資産・葬式・スマホなどはどのように備えるべきなのか、終活の様々な情報について、山中真MBSアナウンサーが、終活アドバイザーで「NPO法人ら・し・さ」理事の平井寛さんに聞きました。そしてデジタル終活については日本デジタル終活協会の代表・伊勢田篤史弁護士に解説していただきました。若い人にとっても大事なお話です。 【写真を見る】パスワードを遺族に伝える方法3選 毎週の生存確認メールに返信しないと自動的に…『現代の新サービス』も
終活の第一歩は『口座じまい』
大阪府内の60代女性から番組に次のようなメールが届きました。 「先日、叔母が亡くなり、これまで考えたくないと思っていた母や自分の終活について考えなくてはいけないのかもと思い始めました」 まず平井さんは、終活の第一歩は『口座じまい』から、と話します。口座は生活費用と預貯金用の2つくらいにするのがオススメだということです。マイボイスコム調べによりますと、60代以上の4人に3人が3個以上の口座を所有しているのだそうです。
▼0個= 0.9% ▼1個= 7.9% ▼2個=16.4% ▼3個=23.1% ▼4個=17.3% ▼5個=14.4% ▼6個= 8.1% ▼7個= 4.8% ▼8個= 2.5% ▼9個= 1.3% ▼10個以上=3.5% では、なぜ口座の数を減らした方がいいのでしょうか?
(山中アナ)「口座を多く持ったまま亡くなってしまった場合、家族が口座じまいをするのは大変?」 (平井さん)「やはり大変になります。まず相続人が誰かということを確認するということがありますので、戸籍なども集める必要があります。相続人以外は口座を閉じたりができない。遺言執行者など別の立場の方はおられますけれども。基本は家族の方が相続人になりますが、銀行はその方が本人かどうかがわからないですよね。だからそれがわかるような戸籍を揃えたりとかそういうことがまず必要になります」 (山中アナ)「印鑑もどこにあるんだと探さなければいけないですよね」 (平井さん)「そうです。また、口座によって手続きがそれぞれ違うんですよね。直接お店でできるところもあれば、センターというようなところに書類を送ってそれをまた見ながら送り返したりとか。手続きが同じだったらいいんですが違うんですよ」 (山中アナ)「私は第一勧業銀行のキャッシュカードが家にまだあるんですけど、第一勧業銀行が今はもうないじゃないですか、みずほに合併されていて。これの対応は、作ったところに行けと最初言われたんですよ。東京なんですよ。それでもうそのままにしてあります。今はもうその支店に行かなくても同じ系列であれば、ということもありますが、手続きは本人でも大変ですから、ご家族がとなるともっと大変ですね」