『デジタル終活』してますか?スマホのパスワード...生きてる間は教えたくない人も 死後に伝える方法とは?写真やネット口座など引き継ぐために 終活の基本のキからわかりやすく解説
さらに海外に口座を持っている場合はさらに手続きは複雑になるといいます。 (平井さん)「私も今ちょっと一緒に対応しているのがあるんですけれども、海外にあると、日本の書類を出しても、それをまず認証というか、英訳をしてもらうのにお金もかかります。本人確認するのにも実印とかがないのでサイン証明とか。金額が大きいと弁護士が必要になって、聞いたところによると、口座からお金を引き出すのに、50万円~100万円くらいのお金がかかってくるということもあると」
また、その口座にどれくらいの金額が入っているのかについては、家族が聞いても銀行からは教えてもらえないという問題もあるそうです。そのため、どれだけのお金が入っているのかわからない口座に、費用をかけて対応しなければならないことになります。その結果、出てきたのが数百円だった…ということもあり得るかもしれません。
元衆議院議員で厚労省官僚の経験もある豊田真由子さんは、さらに次のような問題もあると指摘します。 (豊田真由子さん)「子どもが親の口座の全容がわかっていれば、面倒くさいけど手続きができますが、親がどこに何の口座を持っているのかそもそもわからなければ、亡くなったからといって口座側からは連絡は来ないわけだから、永遠にわからないままで休眠口座になってしまうというリスクもあります」
そうした問題を防ぐための終活の基本のキです。口座などの一覧表を作っておきましょう。金融機関・支店・口座番号・担当者・普通預金なのか定期預金なのかといった種類などの一覧表を作っておくのが良いということです。その他にも、保険、所有する不動産、借り入れにあたるクレジットカード情報も、同様にリスト化しておくべき情報です。 「エンディングノート」として市販されているものには、こうした情報が書き込めるページがあります。もちろん自分のノートにでも、書いておくことが役に立ちます。