路線バスのカバー率○○%!! 熊本県の「道の駅」公共交通アクセス事情がアツすぎた!!
■1カ所選んで行ってみる
第4回目、熊本県はどの道の駅へ行ってみるか……バスに乗っている間に道の駅の前を2~3カ所通ったのはともかく、降りて様子を見に行けそうな、ちょうどいい場所にあったのが「阿蘇」だった。 「阿蘇」は、熊本県では唯一の、鉄道駅とも隣接している道の駅で、阿蘇駅前バス停とJR阿蘇駅の隣という、ものすごく交通アクセスの良い立地。 JR豊肥本線の列車や都市間バス等、いくつかアクセス手段が選べる中、当日は産交バスの阿蘇小国杖立線を利用してJR阿蘇駅へ向かうつもりで、バスの終点が阿蘇駅前だったため、別途行程を組まずに立ち寄れるチャンスがたまたまできた。 JR阿蘇駅前とバス停周辺は、列車の到着や阿蘇山へ向かうバスの発車時刻が近づくと、スポット的に人が集まってくる。 それに対して道の駅はといえば、駅の隣にありながら雰囲気は対照的で、ひっきりなしにマイカーやレンタカーが駐車場を出入りしていた。 さらに近くを散策してみると、この道の駅には施設の前だけでなく、国道を挟んで「第2」まで駐車場が用意されているほどで、とりわけ利用の旺盛な施設らしい。 主に物販コーナーの建物自体は、道の駅的には平均サイズといった印象ながら、中に入ってみると、訪問が日曜日だったのもあって、地元の名特珍品を買い求めるお客さんで、熱量余る活気にあふれていた。 建物の外を観察すると、「重点道の駅」と書かれた掲示が目に留まった。普通の道の駅と比べて、何か変わったところでもあるのかと確認してみたところ、やはりちょっと違うようだ。 「重点」とは、地域活性化の拠点となる優れた企画がある道の駅に対してのみ、国土交通省が選定するスペシャルな肩書きなのだそう。活気の良さはこの重点の裏付けといったところか。 公共交通機関でのアクセスも比較的充実していて訪問しやすい。何よりも阿蘇は交通拠点であるため、乗り換えの合間にちょこっと寄ってく……そんな手軽な使い方もできるのが、道の駅「阿蘇」の魅力に思えた。