【バレー】次の舞台はポルトガル。”旅するバレーボーラー”埼玉上尾メディックス・花澤佳奈「欧州選手権に出るのが今の目標。ヨーロッパに自分を知ってもらいたい」
NECレッドロケッツを退団し、海外移籍までの期間限定で埼玉上尾メディックスに加入した花澤佳奈(はなざわかんな)選手のインタービューをお届けする。 花澤選手のポジションはセッター。青山学院大学を卒業後、海外でのプレーを希望し、Vリーグには進まずペルーリーグで経験を積んだ。 2023年に帰国し、NECレッドロケッツに入団。1シーズンであるがVリーグを経験し、今年9月より再び海外に挑戦する。 その新天地はポルトガルだ。 本来、プレーヤーとしては空白期間となるはずの6月から8月末までの間、花澤選手は「期間限定」という形で埼玉上尾メディックスに加入し、7月開催のV・サマーリーグに参戦した。 「目標は欧州選手権に出場すること。将来的には海外に移籍する選手の橋渡し、エージェントの仕事もしていきたい」 高校、大学で実績を積み、Vリーグのチームに入団。その後切磋琢磨しながら日本代表を目指すというのがこれまでのオーソドックスな有望選手の流れだろう。 しかし、花澤佳奈は一人の社会人として海外で活躍することを目標に「海外で就職する」最適解としてバレーボール選手を選択した。 「海外で活躍したい」 「バレーボールが好きだし、その能力がある」 「その力を活かして海外に行けばいいのではないか」 アスリートとしては異色かもしれないが、人生のキャリアプランとしてはロジカルでもある。 従来の枠に捉われず、自分の「やりたいこと」に向き合って前に進む花澤選手。 スポーツの世界においても多様性が求められる中で、花澤選手のビジョンや行動は「職業としてのバレーボール選手とは何か」「プロフェッショナルとは何か」という問いに対して、これまでとはまた違った角度からの回答にもなり得るのではないだろうか。 「旅するバレーボーラー」花澤佳奈選手。 V・サマーリーグ東部大会の期間中、埼玉上尾へ短期加入した経緯や、海外での目標について話を聞いた。