「話し合い、大事(笑)」藤井聡太竜王・名人、タイトルホルダー同士の対決実現にニッコリ “じゃんけん定跡”封印にファン爆笑/将棋オールスター
将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が12月15日、準公式戦の「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2024 決勝戦」に出場。前日に行われた作戦会議では、対局オーダー決めで定跡の“じゃんけん”を封印。メンバーで話し合いを行った結果、今期の叡王戦五番勝負でタイトル奪取を許した伊藤匠叡王(22)との対戦が決まり「話し合いというのは大事だなと思いました」とにっこり笑顔を見せていた。 【映像】ニッコニコ顔で会議に参加する藤井竜王・名人 4回目の開催となった「将棋オールスター東西対抗戦」。1手30秒以内の超早指し戦で争われ、東軍・西軍がそれぞれ開催前日に対戦カードを決める。 今期の東軍は、ファン投票1位の佐藤天彦九段(36)、同2位の永瀬拓矢九段(32)、3年連続で自力出場を叶えた増田康宏八段(27)を中心に作戦会議を行った。永瀬九段は、「(前回まで出場していた)渡辺九段から、リレー将棋を担当する人(ファン登場1・2位の棋士)は早めに自分の対局を終えて備えた方がいいと言っていました」と提案すると、佐藤九段も「確かにそれが良さそうですね!」と同意。第1局は佐藤九段、第2局は永瀬九段、以降の対局についても「トークショーの前後」など、スケジュールに沿った合理的なオーダー決めとなっていた。 一方西軍は、藤井竜王・名人のじゃんけん決めが“定跡”となっている。東軍の永瀬九段も「西軍はじゃんけんだと思いますよ(笑)」と藤井竜王・名人の思考を読んでいた。しかし、今回は関西予選Cブロックを突破し初出場を決めた宮嶋健太四段(25)が「じゃんけんではなくて、本気のオーダーが見たいです!」と提案。じゃんけん定跡を封じ、東軍と同様にしっかりと作戦会議を行っていた。 その結果、第5局で藤井竜王・名人VS伊藤叡王のゴールデンカードが実現。本局は準公式戦となるが、両者の対戦は藤井竜王・名人が保持していた八冠の一角・叡王位を失った第9期叡王戦第5局以来、約半年ぶりの対戦となる。 藤井竜王・名人も“再戦”を歓迎。開会式では、「西軍は今年初めて話し合いで対局の順番を決めたのですが、その結果伊藤叡王と対戦できることになりましたので、やはり話し合いというのは大事だなと感じました(笑)。早指しの対局になりますので、一手一手集中して良い将棋をお見せできるように頑張りたいと思います」とあいさつ。ファンからは笑いが沸き起こるとともに、大きな拍手が送られていた。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部