【長期レポート】ホンダZR-Vのe:HEVの4WDモデルは、想像以上にスポーティなSUVだった<第3回 e:HEV Z(4WD)編>
コーナリングを積極的に楽しみたくなる4WDだ
また、そもそも最低地上高が高いSUV(ZR-Vは190mm)は大雨で道路が冠水するような状況になった時の不安も、車高が低いクルマに比べれば少ないので、こうしたことからも改めてSUVが人気になった理由が少しわかった気がした。 四輪の駆動状況を表すメーター表示。ZR-Vのリアルタイム4WDは常時四輪駆動ではあるが、加速時のメーターを見るとフロントの配分が大きくなっていることがわかる。 ここで本題に戻ると、4WDかFFか。このe:HEVのZに関しては、そもそもかなり走りに振っているモデルだと感じた。だから、e:HEVのパワフルでスムーズな加速感とともに、そのハンドリングの良さを活かして、ワインディングロードなどでもドライブを積極的に楽しみたくなる4WDといえる。 もちろん4WDならではの走破性や安定性も持ち合わせているので、実際の雪道や冬場の実用性の高さも間違いない。ちなみに今回のe:HEV Z 4WDの価格は410万3000円で、FFモデルとの価格差は22万円となる。 装備などを考えれば決して高くはないと言えるが、それゆえに4WDが必要なのかどうか、どちらの乗り味が好みかは、実際に確かめてみてほしい。
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