SHORAI vs ノーマルバッテリー 、シャシーダイナモで真剣勝負!【バッテリー交換だけでトルク&パワーがアップ!】
MSセーリングも太鼓判!安定した性能
今回、バッテリーの比較テストをお願いしたMSセーリング代表の竹内さんも、かつてはSHORAIバッテリーに懐疑的だった。しかし導入してみて、その印象は大きく変わったという。 「2020年頃からSHORAIバッテリーを扱い始めましたが、ユーザーさんによる取り付けのミスや、バッテリーが小さい小排気量モデルで電熱ジャケットフル装備などを除けばトラブルは一切ありません。……というより、電気的に怪しい症状があるバイクは、SHORAIに交換することで改善することも多々あります。頻繁に乗っている方よりも、たまにしか乗らないお客さんにオススメですね。たとえばZ900RS用なら価格も純正バッテリーとあまり変わらないですし。 とくに近年のバイクは電気を消費するパートが非常に多いので、SHORAIに交換すると違いがはっきり出ます。とにかく安定して電気を供給するので、スロットルの開け始めなど低中速が良くなるので、普通の街乗りでも体感できます。 これはショップとしてのメリットですが、純正バッテリーは車種によって細かく分かれていて種類が多いのですが、SHORAIバッテリーは対応車種の幅が広いので、最近のカワサキ車だとおおむね3種類くらいで対応できます。そのため在庫しやすいうえに、装着前の初期充電もほとんど必要ないので、お客さんが欲すればバッテリー交換してすぐに走り出せます。ちなみに従来の鉛バッテリーだと、バッテリー液の希硫酸を注入して充電器に繋いでから、大抵はひと晩くらい充電しますからね。 またSHORAIの専用充電器を使えば3分くらいで充電できてしまうので、当店ではたとえばオイル交換している間に充電サービスを行っています。これはお客さんも喜んでくれるし、ショップとしての信頼度もアップするので、SHORAIバッテリーのメリットは大きいですね」。 せっかくバイクに乗るなら、そのバイクが持っている性能をきちんと発揮できる方が嬉しい。しかも飛ばさなくても、普段の街乗りでもしっかり体感できるならなおさらだ。そんな「交換するだけでトルク感がアップする」SHORAIバッテリーの威力を、一度体験してみてはいかがだろうか? ────────── ◆SHORAIバッテリートリビア【電気・電子アイテムの装着方法に注意!】 鉛バッテリー、またはリチウムバッテリーに関わらず、バッテリー本体に問題がないのに「バッテリー上り」を起こす場合は、バイク側の充電系統(発電機やレギュレータレクチファイアなど)に問題がある場合が多い。 しかしバッテリーにも充電系にも問題がないのにバッテリー上がりが起きることも。その原因のひとつが「電気・電子アイテムの配線方法」だ。たとえばグリップヒーターやUSB電源などは、マイナス側の配線は車体のアースに、そしてプラス側の配線はバイクのメインキーを「ON」の位置にした時のみに通電されるアクセサリー配線(ACC配線。シート下やライトケースなどにACC端子を用意している車種もある)を使うのが基本だ。 とはいえバイクの電気配線は少々難解で、サービスマニュアルで配線図を確認しないとACC配線やACC端子を見つけるのが難しい場合も多い。そのため電気・電子アイテムの電源配線を、安易にバッテリー端子に直結してしまうパターンも少なくないようだ。いわゆる「バッ直」と呼ばれる手法だが、これだとバイクに乗っていない時(エンジンがかかっていない時)に電気・電子アイテム(グリップヒーターなど)の電源スイッチをOFFにするのを忘れたら、バッテリーが上がってしまう可能性が高い。 また近年はアクションカメラやスマートフォンをナビゲーションに使うライダーも多く、そのためにUSB電源ソケットの装備も増えている。そしてバイクから降りる時にカメラやスマホは必ず外すので大丈夫、とUSB電源ソケットをバッ直するパターンもあるようだが、これも変圧器に通電しているだけでわずかに電気を消費するためNGだ。 もちろんこれらの電気・電子アイテムに問題があるのではなく、悪いのはあくまで電源の配線方法。電気配線に自信のない人は、安易にバッ直せずにバイクショップや用品店などプロに依頼しよう! ──────────
小川 勤