苦しむトッテナム、“終盤被弾”で3試合未勝利に…ウルブスは指揮官交代後の無敗継続
プレミアリーグ第19節が29日に行われ、トッテナムとウルヴァーハンプトン(ウルブス)が対戦した。 ここまで18試合を消化したリーグ戦で7勝3分9敗を記録し、勝ち点「24」の13位につけているトッテナム。アンジェ・ポステコグルー監督の下で2年目を迎えた同クラブは、11月からの公式戦13試合でわずか4勝と足踏みが続いている。2連敗中のなかホームに迎え撃つのは17位ウルブス。指揮官交代後は連勝を飾る相手に対し、トッテナムは3戦ぶりの白星を掴めるか。 試合は、立ち上がりの7分にウルブスがスコアを動かす。ボックス右角付近でフリーキックを獲得し、アンドレが軽く押し出してリスタート。ラヤン・アイト・ヌーリがペナルティエリア手前に横パスを出すと、待ち受けていたファン・ヒチャンがダイレクトで右足を振り抜く。強烈なコントロールショットがゴール右下に吸い込まれ、デザインしたセットプレーでウルブスが先制した。 一方のトッテナムも直後の12分に同点弾をマーク。右サイドで得たコーナーキックから、ペドロ・ポロが右足でアウトスイングのクロスを入れる。ニアへと送ったボールにロドリゴ・ベンタンクールが頭で反応。完璧なタイミングで枠内に決め切り、トッテナムがすぐさまゲームを振り出しに戻した。 そんななか、トッテナムに千載一遇のチャンスが訪れる。42分にカウンターを仕掛け、右サイドを運んだデヤン・クルゼフスキがスルーパスを供給。走り込んだブレナン・ジョンソンがボックス内で倒され、ホームチームがPKを奪取する。しかし、キッカーを務めたソン・フンミンのシュートはGKジョゼ・サがストップ。ウルブスの守護神によってトッテナムの決定機は防がれてしまう。 それでも前半アディショナルタイム、トッテナムのベンタンクールが味方とのワンツーで中央を突破。ドリブルで右サイドに流れながらB・ジョンソンに縦パスを出す。内側を駆け上がるクルゼフスキに繋ぐと、ペナルティエリア内でのキープからマイナスの折り返しを選択。最後は走り込んできたB・ジョンソンがニアを射抜き、トッテナムが逆転に成功した。 リードして後半に突入したトッテナムだったが、48分にアクシデントが発生。デスティニー・ウドジェがピッチに座り込んでプレー続行が不可能に。ポステコグルー監督は予期せぬ交代を余儀なくされ、セルヒオ・レギロンが送り込まれた。66分にはウルブスのアンドレも負傷交代となってしまう。 すると、終盤の87分にウルブスが意地を見せる。ポゼッションしながらトッテナムを敵陣に押し込み、サンティアゴ・ブエノが左サイドに張るアイト・ヌーリへと繋ぐ。中にカットインしてスルーパスを送ると、DFラインとの駆け引きを制したヨルゲン・ストランド・ラーセンがボックス内で抜け出す。角度の少ない位置から冷静にネットを揺らし、値千金の同点ゴールを挙げた。結局、そのまま試合は2-2で終了。互いに1ポイントずつを分け合った。次節、トッテナムは来年1月4日にホームでニューカッスルと対戦。ウルブスはその2日後にホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。 【スコア】 トッテナム 2-2 ウルブス 【得点者】 0-1 7分 ファン・ヒチャン(ウルブス) 1-1 12分 ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム) 2-1 45+3分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム) 2-2 87分 ヨルゲン・ストランド・ラーセン(ウルブス)
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