SNSの使いすぎは不幸になる!? うつの原因にもなる「SNS疲れ」に効果的な対処法とは
【ToDo③】アウトプットツールとしてSNSを活用する
私はSNSを、友達との連絡や交流のツールというよりも、情報発信ツール、アウトプットのツールとして活用しています。本を読んだらFacebookに感想を書き、映画を見たらブログに感想を書きます。何百人、何千人もの人が読み、100以上の「いいね!」が付くと、楽しくてしょうがありません。 「アウトプット型の交流」をすると、たった1回の投稿で100人以上とつながることができます。従来の「個別型の交流」だと、100人と1回ずつ交流するのに、100回のメッセージを書く必要があります。「アウトプット型の交流」では「個別型の交流」と比べて、100倍以上も効率よく交流でき、一度にたくさんの人と親密度を高めることができるのです。 メッセージは、「相手に強制的に読ませる」ものですが、タイムライン投稿は相手のタイミングでヒマなときに読んでもらえ、ストレスを与えません。心理的距離が適度に保たれるので、ヤマアラシのジレンマも回避できます。 逆に、SNSをインプットツールとして使っている人は、仕事中や勉強中にもついSNSを見てしまい、生産性を下げます。 私の独自調査(175人)によると、1週間以内にスマホで見たニュースやブログの情報を可能な限り思い出してもらう実験で、思い出せた個数は約3.9個でした。これは、1週間のインプット量のわずか3%に相当します。つまり、インプットツールとしてスマホやSNSを使っても、97%は忘れてしまうのです。 SNSは「アウトプットツール」として活用することでこそ、本当の威力を発揮するのです。
【ファクト③】承認を求めすぎない
インスタグラマーのインフルエンサーが、「いいね!」がたくさん付く「映える」写真を撮りたくて危険な自撮りをし、転落事故などで怪我をしたり、中には死に至るような事故まで起こっています。 「いいね!」が付くと、たしかに承認欲求が満たされるので楽しいのですが、行動がエスカレートしていってしまうのです。 他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになる。 ― アルフレッド・アドラー(オーストリアの心理学者) 「マズローの欲求5段階仮説」では、「承認欲求」は上から2段階目の欲求として、非常に重要な欲求と位置づけられていますが、アドラー心理学では、「承認欲求」は否定されています。 他人の承認を求めるために行動すると、他人に迎合する生き方になる。結果として自分の人生が生きられないので、不幸になると説きます。 私は、承認欲求は一概に悪いものとはいえないと考えます。実際、私もYouTubeに毎日動画を更新していますが、視聴回数が10万回を超えるとうれしいものです。しかし、それに踊らされることとは別の話です。 私は実際にYouTubeのフォロワーの人と交流会などでリアルで会うようにしています。実際に会って、「動画の内容を実践したら、病気がよくなりました」という話を生で聞くことは、画面上に表示される「1000いいね!」よりも、はるかに価値があり、大きな喜びを感じます。 「ネット内だけの世界」に浸かっていると、「いいね!」を1つでも増やすことに躍起になり、現実を見失ってしまいます。きちんと現実世界に根ざすことが重要です。