SNSの使いすぎは不幸になる!? うつの原因にもなる「SNS疲れ」に効果的な対処法とは
また、ミシガン大学の研究では、Facebookを使えば使うほど、落ち込んだ気分になり、生活満足度が下がり、主観的な幸福も低下することが明らかにされました。 SNSは、あくまで「道具」です。上手に使えば、コミュニケーションを深めることができる一方で、使いすぎたり、使い方を間違えると、人間関係を悪化させたり、幸福度を低下させます。 それを避けるために、SNSを「リアルなコミュニケーションの補完ツール」として扱うことです。あくまでも、「リアル」を重視し、SNSは補助的に使えば、そんなに疲れることはありません。SNSの世界がメインになってしまうと、SNSに振り回され、疲れが生じるのです。
【ToDo①】大切な人とだけつながる
人間が同時につながれる人数は限られています。ですから、LINEで20人以上の人とつながって、毎日のようにやりとりするのは、人間の脳のキャパシティを超えています。たくさんの人とつながっている限り、「SNS 疲れ」が起きるのは当然です。 あなたの友達や知り合いを親しい順に10人、名前を書いてみてください。書き出した10人(特に上位の3、4 人)とのコミュニケーションに時間をかけるのはよいでしょう。 しかし、そこに入らなかった人は、たいして親しくもない人なので、最優先で返信する必要はありません。それなりの頻度でコミュニケーションすれば十分です。
【ファクト②】「やらされ感」こそが「疲れ」の原因
また、「SNSに疲れやすい人」と「SNSに疲れにくい人」がいます。その特徴を表にまとめました。 ここで重要なのは、「やらされ感」を持ってSNSをしていると、SNS疲れを招くということです。SNSの利用で「コントロール感」を持っている人は、SNSを上手に、楽しく使えています。 あなたは、「SNSで疲れやすい人」と「SNSで疲れにくい人」のどちらに当てはまりますか。もし疲れやすいのであれば、本当に疲れ切ってしまう前に、SNSの使い方・関わり方を改めるべきです。
【ToDo②】SNSの使用を上手に制限する
SNSとの付き合い方を見直すために、2つの方法を紹介しましょう。 (1)SNSは2つ以下に絞る Facebook、LINE、Twitter、Instagram。さまざまなSNSがありますが、あなたはいくつのSNSを使っていますか。複数のSNSを使っていると、休憩時間に一通りチェックするだけで、かなりの時間をとられます。 ストレスなく使うために、SNSは2つ以下に絞りましょう。自分が重点的に使うSNS以外は、スマホからアプリを削除します。見られなくなれば「SNS疲れ」は大幅に緩和します。 (2)SNSを見る時間を決める ほとんどの人は、SNSを無制限に見ます。仕事の休憩時間、人を待つ時間、通勤時間、そして歩いているときでさえ。まさにスマホ依存症です。 私の場合は、「SNSはパソコンを起動したときにしか見ない」というルールを設けています。すると、チェックするのは1日で4~5回くらいに抑えられ、SNS利用時間は1日30分以内になります。 スマホでSNSを見ないだけで、かなりの時間が浮きます。あるいは、「電車に乗っている間は必ず読書する」と決めるだけでもSNSの利用時間は大きく減少します。