【日本市況】株式が続伸、好決算銘柄に買い-長期債上昇、円横ばい圏
T&Dアセットマネジメントの酒井祐輔シニア・トレーダーは、日銀があすの会合で政策を据え置くとの見方から円が軟調に推移し、株式相場を下支えしていると話す。電力株については、「原子力発電所の再稼働を推進する国民民主党の影響力が強まっている」ことも押し上げ要因だと述べた。
債券
債券相場は中長期債が上昇。米国で長期金利が低下したことを受けて買いが優勢となった。超長期債は財政拡張への懸念から30年債が売られた。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、中長期債は米長期金利の低下を受けて買われたと指摘。一方、「衆院選で与党が過半数を割り込み、財政拡張を主張する野党の協力が必要になっていることが超長期債の重し」だと言う。
新発国債利回り(午後3時時点)
為替
東京外国為替市場の円相場は1ドル=153円台前半で推移。米長期金利の低下を受けてドル売りが先行。その後はあすの日銀会合や週末の米雇用統計、来週の米大統領選を控え方向感を欠く動きとなった。
ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは円相場について、米国の利下げ観測を左右する雇用統計や大統領選が近づいていることから、足元の米金利上昇やドル高に対する「調整の動きが主導している」と説明。もっとも、米大統領選は接戦ながらもトランプ前大統領が優勢との見方に傾いており、ドルの支えになりやすく、円の上値は重いと話した。
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--取材協力:山中英典、横山桃花.
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Alice French, Masahiro Hidaka, Daisuke Sakai