警察官かたる特殊詐欺急増 23年0件→2024年34件、被害1億3400万円 沖縄
県警によると、2024年に県警が認知した還付金詐欺と預貯金詐欺を含む特殊詐欺は26日現在で174件(暫定値)となり、23年通期(48件)の4倍近くとなっている。手口としては還付金名目のほか、23年には確認されなかった警察官がたりの「オレオレ詐欺」が34件と急増しており、特殊詐欺の被害件数を大幅に押し上げている。 還付金詐欺、昨年の6倍59件 被害は3倍の4200万円 高齢者狙い、県警「家族で防止話し合って」 沖縄
26日現在の特殊詐欺全体の被害額は約2億4700万円。そのうち警察官がたりのオレオレ詐欺の被害額は合計約1億1350万円でおよそ半分を占める。 警察官がたりの詐欺は、警察官を名乗る人物が電話で「あなたの口座が犯罪に使用されている」などとかたり、逮捕される可能性があると脅した上で、ビデオ通話で警察手帳や逮捕状のようなものを示すなどして信ぴょう性を持たせる手法で行われている。 その後、潔白が証明できるとほのめかしながら捜査に必要だとして、口座にある金を指定の口座に振り込ませる形で金をだまし取るケースが目立つ。幅広い年代層が被害に遭っているのも特徴だ。 県警は「警察官がSNSなどのアプリを利用して警察手帳や逮捕状を見せることは絶対にない。捜査や裁判のためと言って金銭を要求することは絶対にない」と強く注意を呼びかけている。
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