子どもが朝起きられないのは「だらしないから」じゃない!原因と対策、起こし方は【医師監修】
【考えられる原因4:睡眠時無呼吸症候群】 大人だけでなく、子どもも睡眠時無呼吸症候群にかかることがあります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気。体が低酸素状態になってしまいます。 子どもに睡眠時無呼吸症候群が見られるようになった背景には、花粉症などのアレルギー性鼻炎や、生活習慣病の増加で気道が狭くなりやすくなっていることが指摘されています。 <睡眠時無呼吸症候群の簡易チェック> ●いびきが大きい ●寝ている間、呼吸が数秒間泊まる ●何度も目が覚め、眠りが浅い ●寝ながらせき込む
原因別の対策は? 受診を検討するケースも
お子さまが朝起きられない原因ごとに対策法を紹介します。生活習慣に改善が必要な場合は、一朝一夕ではいかないもの。ただし、一度改善されればその後もスムーズにいくことが多いものです。根気強くサポートしてあげられるとよいですね。また、受診が必要な場合は、家庭でなんとかしようとせず、専門的なアドバイスや治療を受けさせてあげましょう。 【睡眠不足への対策】 十分な睡眠時間を確保できるよう、次のような点に注意していきましょう。 ●決まった時間に寝るようにする ●寝る前にテレビやゲーム、スマホを見るのを避ける 寝る直前にブルーライトを浴びることとなり、脳が刺激されて入眠が妨げられてしまいます。寝る前30分~1時間はできるだけ見ないようにしましょう ●寝る3時間ほど前までには食事を終えておく 食べたものを消化するのには3時間ほどかかります。胃腸が働いている状態だと、入眠しづらいでしょう ●寝る前にカフェインをとらない 【睡眠の質の低下改善への対策】 睡眠の質の低下を改善するには、生活習慣や睡眠環境を整えたり、不安やストレスを軽減させたりすることが必要です。次のような点に取り組んでいきましょう。 <生活習慣の改善> ●寝る前のゲームやスマホを避ける ●入眠のルーティンを見つける 「好きな音楽を聴く」「ハーブティーを飲む」「軽いストレッチをする」など入眠前の習慣を決めると、眠りにつきやすくなります ●日中はよく体を動かす ●平日も週末も起きる時間を固定する 起床時間を固定すると、それに合わせて眠くなる時間も訪れるため、就寝時間も整えやすくなります ●朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びる 朝に太陽光を浴びることで、体内時計を整えることができます <睡眠環境の改善> ●部屋を暗くして寝る ●室温は18~24℃程度、湿度は50~60%程度の不快に感じないレベルに調整する ●寝具のかたさや枕の高さを調整する ●お子さまが寝ている間の生活音に注意する <不安やストレスの軽減> ●不安やストレスを話しやすい雰囲気をつくる ●不安やストレスを無理に聞き出そうとしない