子どもが朝起きられないのは「だらしないから」じゃない!原因と対策、起こし方は【医師監修】
【起立性調節障害への対策】 前述のチェックリストで起立性調節障害が疑われる場合は、医療機関で診断を仰ぎ、治療を受けるようにしましょう。 起立性調節障害に対しては、薬を使った治療の他に、自律神経のバランスを整えたり、水分・塩分をしっかりとったりといった生活上の工夫で症状が改善することも。ぜひ医師に相談のうえ、サポートしてあげてください。 【睡眠時無呼吸症候群への対策】 大きないびきをかく、就寝中に呼吸が数秒間止まるようなことがあるといった場合は、耳鼻咽喉科などで診断を受けるのがいいでしょう。診断には自宅での簡易検査に加え、夜間の睡眠状態をみる1泊検査があります。
まとめ&実践TIPS
子どもが朝起きられない原因はさまざまです。「怠け心が出ている」「だらしない」ととらえてしまうのでなく、原因がどこにあるのかを考え、親子で一緒に対策をとっていけるといいですね。しっかりとした睡眠がとれると、頭もさえて気分がよく、集中力も発揮され、日中も活動的に過ごせるものです。お子さまがいきいきとした毎日を過ごせるよう、サポートしてあげられるとよいですね。 (出典) ※1 Paruthi et al. Recommended Amount of Sleep for Pediatric Populations: A Consensus Statement of the American Academy of Sleep Medicine. J Clin Sleep Med.
監修 山中 岳 先生 子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。