子どもが朝起きられないのは「だらしないから」じゃない!原因と対策、起こし方は【医師監修】
なかなか朝起きられないお子さまにお悩みのかたもいらっしゃるかもしれません。睡眠不足や生活時間の乱れが気になりながらも、深刻な原因が潜んでいるのではないかと不安に思うこともあるでしょう。 子どもが朝起きられない原因にはどのようなことが考えられるのか、どう対策すればいいのかについて、東京医科大学教授で小児科がご専門の山中岳先生監修のもと解説します。起きられない原因を探る簡易セルフチェックもご活用ください。
朝起きられないのは甘えじゃない! 深刻な原因が潜んでいる可能性も
お子さまが朝起きられずに、登校がギリギリになったり、遅刻したりすると「だらしない」「やる気がない」と考えてしまうこともあるかもしれません。しかし、朝起きられないのは怠けているからではなく、別の理由が隠れていることもあるものです。 本人のやる気や気合の問題と片付けることなく、原因に向き合い、それに合わせて朝気持ちよく目覚められるようなサポートをしてあげたいですね。
朝起きられない時に考えられる4つの原因は? 簡易セルフチェック付き
一口に「朝起きられない」と言っても、その原因はさまざまです。原因ごとに、特徴的な行動や状態をチェックリストとして示しますので、お子さまの状況を踏まえて、原因の見当を付けることにお役立てください。 【考えられる原因1:睡眠不足】 朝起きられない原因として、最も多いのは睡眠不足です。子どもたちも学校に部活、習い事と忙しい中、家族だんらんの時間やゲームなど息抜きの時間も持つとなると、どうしても寝る時間が遅くなってしまいがちです。また「うちの子は、十分に寝ているはず」と思っても、成長期のお子さまにとっては足りていないことも多いもの。米国睡眠学会が示している子どもに必要な睡眠時間は次のとおり(※1)。お子さまの睡眠時間と比べていかがでしょうか? ●6~12歳:9~12時間 ●13~18歳:8~10時間 <睡眠不足の簡易チェック> ●睡眠時間が7時間に満たない ●日中にあくびが多い ●授業中や帰宅後に寝てしまう ●休みの日は、いつまでたっても起きてこない ●集中力が落ちている