J2大分がカスハラについて声明。人格否定の横断幕や名誉棄損のSNS投稿「愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません」
「今後は、法的措置を含めた対応を行う場合があります」
J2の大分トリニータは11月27日、「【重要】カスタマーハラスメント事案に対する意見・対応について」と題した声明を発表した。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! クラブは、ホーム最終戦だった3日のJ2第37節・ザスパ群馬戦(2-1)で、特定の個人を侮辱し人格を否定するような横断幕が掲示されたと報告し、こう続ける。 「明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として掲げている『監督、選手、従業員に対する侮辱的発言・文章』及び『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』であり、大分トリニータを愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません。 サッカー観戦を楽しみにご来場いただいたお客様が多数いる中、特に、サッカーを通じて大分の子供たちの健全育成にも貢献したいという思いも込めて開催している試合会場において、不適切な内容の横断幕を掲示することは、決して看過できる行為ではありません。誠に遺憾であり、当クラブとしては、二度と同様の行為が行われないよう切に願っています」 そして「今後、同様の行為が行われた場合は、横断幕の撤去及び当該横断幕掲示に係った者の試合会場入場禁止等の措置を取らざるを得ないと考えています」とコメント。 さらに、SNS上でも選手や社員への名誉を棄損する書き込みが確認されているとし、以下の通り呼びかける。 「名誉棄損罪の成立要件は、その内容が事実又は虚偽かは問われないとされており、真偽にかかわらず当クラブ関係者を貶める内容は当該罪に該当しうるものであり、かつ明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として挙げている『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』及び『SNSやインターネット上での誹謗中傷』にあたるものと判断します。心当たりのある方は早急に該当の書き込みを削除していただきますとともに、個人の人格否定や名誉棄損にならないようご配慮の上でSNSのやりとりをお楽しみいただければと存じます」 続けて、「なお、今後は、書き込まれた内容によっては、法的措置を含めた対応を行う場合があることを申し添えます。このお知らせは、カスタマーハラスメント撲滅に向けて当クラブの考え方や対応方針を改めてご理解いただくためのものです。今後とも、当クラブの運営がファン・サポーターの皆様との信頼関係に基づいて適切に行われますよう心掛けてまいりますので、引き続きご支援ご声援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」と伝えた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部