クルマの「怒り顔」 20選 意外と好印象? 不機嫌そうに見えるデザイン
MG3
態度の変化といえば、MG3にも思い当たる節がある。以前のMG3はとても穏やかな印象だったが、新型はハッチバックの実用性とスポーティなスタイリングをミックスしている。ショルダーラインとリアの鋭角的なハンチ、そして鋭いライト。また、グリルの幅を大きく広げ、左右にもグリルを追加している。 新型MG3は熱を帯びた表情をしており、スーパーマーケットの駐車場で最も怒っているように見えると言っても過言ではないだろう。
シトロエンC4
2004年にミドルサイズのハッチバックとして誕生したシトロエンC4は、(おそらく必然的に)SUVへと変貌を遂げた。シトロエンに求められるのは何と言っても個性だが、C4はその期待を裏切らない。フロントドアには大胆な縦のエッジが走り、シルやバンパーにはカラーアクセントが華やかさを添えている。 スリムなライトが最上部のシェブロン(ロゴ)に突き刺さり、グリルは唸り声を上げている。リアライトの形状はフロントライトを反映したようなもので、ランプも素晴らしく獰猛に見える。
MG ZT
2001年、MGローバーは中間管理職御用達のローバー75を大改造し、一種の強壮剤を打ち込んだ。こうして誕生したMG ZT(ZT-Tというステーションワゴンもあった)は、大径ホイール、強化されたサスペンションとブレーキ、そして突き抜けたデザインが特徴だ。 標準のローバー75のフロントグリルはクロームのアウトラインを持つが、ZTではボディ同色のトリムに変更された。これによってグリルからボンネットの斜めのエッジに焦点が移り、切り取られたライトがより威嚇的に見えるようになった。小さな変化が自動車デザインに大きな違いをもたらすのだ。
フォード・エスコート(初代)
1967年にフォード・アングリアの後継として登場したエスコートは、従来車をまさに前時代的に見せ、瞬く間にセンセーションを巻き起こした。ボディサイドは超スリックで洗練されており、キャラクターラインと蹴り上げるようなリアハンチの流れは、当時世界を席巻していたアメリカン・マッスルカーを彷彿とさせる。 角ばったフロントエンドとリアエンドがパンチの効いた外観に拍車をかけ、特にこの写真のメキシコモデルでは、ワイドにセットされたダンベル型グリルが険しい表情を与えている。