【FC東京】退任のクラモフスキー監督「寂しい」若手起用には胸張る「将来の成功につながるためのサイクルだと思う」
FC東京は19日、ピーター・クラモフスキー監督(46)が今季限りで退任すると発表した。この日、囲み取材に応じたクラモフスキー監督は道半ばでチームを去る悔しさを口にしつつ、残り2戦に向け「シーズンをなるべく強いカタチで終えられるように、サポーターが喜べるように、彼らを笑顔で帰したい」と語った。 1年半を過ごしたクラブから去ることが決まったクラモフスキー監督は複雑な思いを口にした。 「ここで仕事ができないことが寂しい。ここまでやってきたことは誇りに思うし、クラブが次の章に進むための一部になっていくと思います」 昨季途中から監督に就任し、今季は残り2試合を残してリーグ8位。目標となるリーグ優勝には届かず、早々に4年連続の無冠も決まった。 それでも、多くの若手を積極的に起用するなど、未来に向けた投資も惜しまなかった。指揮官は「成功するためには過程を踏まないといけない。ここにきて見てきたモノ、今までやってきたことは将来の成功につながるためのサイクルだと思う。今の自分たちは、次の章に進む準備ができている。私はそこに誇りを感じ、幸せに思ってシーズン終了後にチームを去りたい」と胸を張った。 クラモフスキー監督が口にしてきた「夢見るチーム」を目指し、情熱を傾けてきた。だからこそ、「悲しいのはこの選手たち、スタッフたちが大好きだからです。そして、サポーターとクラブが大好きです。彼らにトロフィーをもたらせなかったことは残念に思う。青赤は心の中にずっと残っていきます」と言葉にする。残り2戦に勝利し、クラモフスキー監督が青赤での最後の花道を飾る。
中日スポーツ