英アストラゼネカ株が下落、中国法人の捜査巡る報道で
[5日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカの株価は5日、2020年3月以来の大幅な下げを記録した。中国法人の幹部数名が保険金詐欺に関与している可能性があるとの報道を受けて売りが優勢となった。 同社は先週、中国法人の社長であるレオン・ワン氏が中国当局の調査を受けていると発表した。ワン氏は10年余りにわたってアストラゼネカに在籍し、発言がたびたび地元ビジネスメディアに取り上げられている。 調査の理由やワン氏が当局によって拘束されているかなど詳細は明らかにしなかった。広報担当者はワン氏の所在についても、調査を受けている最中だとの回答していた。 中国メディアの第一財経(YICAI)は5日、中国当局による捜査は現在、公安局や監督委員会、その他の関連機関にまで拡大していると関係筋の話として報じた。 報道によると、医療関係者がアストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」の処方箋を偽造し、患者が国の医療保険プログラムで購入できるようにしていたことが判明しているという。