新たな背番号に活躍を誓う福永、松木平そして根尾~愛しのドラゴンズ!2025
球場の空気を変える選手
正直な感想を言うと、根尾と背番号「30」の組み合わせは、まだピンとこない。讀賣ジャイアンツのエースだった江川卓さんの「30」を例に持ち出す声もあったが、ドラゴンズの歴代背番号「30」は、3年連続の首位打者を取ったアロンゾ・パウエルさんの印象が強い。投手では郭源治さんも背負ったが、郭さんはその後の「33」のイメージが強い。背番号「30」を根尾が自分のものとできるかどうか、おそらく井上監督も、それを期待しての背番号変更だろう。 2024年シーズンは先発投手として歩んだ根尾だったが、できれば全試合ベンチに入っていてほしい。それは"リリーフ投手として"である。根尾は"球場の空気を変えることができる"貴重な選手である。だからこそ、その強みを発揮できるポジションに期待したい。 今回の背番号シャッフルを受けて、新たな数字を早く自分の「顔」にできる選手が多ければ多いほど、井上ドラゴンズの上昇気流は高まっていく。まずは2月1日、キャンプインでの新背番号ユニホームお披露目が楽しみである。 【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】 ※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が"ファン目線"で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲 愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。CBCラジオ『ドラ魂キング』『#プラス!』出演中。
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