新たな背番号に活躍を誓う福永、松木平そして根尾~愛しのドラゴンズ!2025
背番号「29」松木平優太
「背番号29、できれば日本人の投手につけてほしいなあ」こう私につぶやいたのは鈴木孝政さんだった。3年前のことである。1974年(昭和49年)20年ぶりのリーグ優勝のシーズン、快速球によってすい星のように登場し、抑えとしても先発としても数々のタイトルを手にした"タカマサ"が背負った背番号「29」。鈴木さんの言葉を聞いた当時、「29」の背番号はキューバ人投手の背中にあり、その後、彼は米メジャー入りをするために、亡命という事態を経てドラゴンズを去った。 2024年は、内野手ルーキーだった辻本倫太郎が「29」をつけたが、今季から期待の投手である松木平優太が背負うことになった。タカマサさんもきっと喜んでいることだろう。
先発ローテーションを取れ!
1年前は、まだ育成選手だった松木平だが、シーズン半ばに支配下登録され、背番号「69」を与えられた。ウエスタン・リーグでは最多勝を走っていただけに、ファンは1軍でのデビューを今か今かと待っていた。そんな期待に応えて、松木平は1軍でも好投を見せた。"おばあちゃん子"だった松木平、プロ初勝利のお立ち台で語った祖母への感謝と嬉し涙は、多くのドラゴンズファンの心を打った。 その後も力のあるストレートにコントロールされた変化球を駆使して、松木平は"ゲームを作る"ピッチングを続けた。入団同期である高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)、さらに、ドラフト1位と2位で入団した金丸夢斗と吉田聖弥と共に、23歳の"同い年カルテット"として先発ローテーションに君臨してほしい。
背番号「30」根尾昂
入団7年目を迎える根尾昂が、背番号「7」に別れを告げた。甲子園の春夏連覇を果たし、ドラフトでの4球団競合の末、ドラゴンズに入団した根尾も、内野手に外野手に投手にと、立場は二転三転し、入団当時にファンが期待した待望の"全国区のスター選手"の道は遠かった。そんな根尾に対して、井上新監督が提案したのは背番号の変更だった。たしかに「7」を背負う投手は珍しい。新たな背番号は「30」と決まった。