もっとTokyo「9月からトライアル再開」小池都知事会見8月19日(全文1)
秋と冬はインフルエンザの同時流行が懸念される
それからきのう、モニタリング会議で賀来所長のほうからもお話ありましたけれども、この秋と冬については新型コロナと、加えてインフルエンザの同時流行が懸念されております。そこで都としまして65歳以上の方などの接種費用の負担をなくすということで予防接種を推進していきたい。そして重症化を予防し、医療負荷の軽減を図るという考えです。新型コロナとの同時流行にも対応できますように、このように先手先手で対策を講じてまいります。同時になりますと非常にご本人にとっても医療機関にとっても負荷が高まるということですので、この対策をしっかり進めていきます。それからお盆が明けまして、学校の話もさっきしましたけれども、これから社会経済活動は本格化するということです。感染防止対策をあらためて実行のほど、よろしくお願いいたします。先生方もきのうおっしゃってましたけれども、こういう節目ですので、しっかりと徹底して、ここで打ち勝っていきましょうというお話でございます。よろしくお願い申し上げます。 2点目が、神宮の外苑地区のまちづくりに関して、きのう、環境影響評価審議会の答申がございました。事業者のほうからは、都が今年の5月に行った要請に対しての取り組み状況の報告もございましたので、これについてお知らせをいたします。神宮外苑が創建されたのは今から約100年前になります。大正15年です。創建に当たりましては、かの渋沢栄一翁らが、皆さん尽力されまして、そして国民から献金や献木などを受けて、そして造園されたものが今、100年後になって緑とスポーツの拠点として、この間、長く人々に愛され続けてきたという歴史があります。
神宮外苑再整備、事業者が取り組み状況を報告
そこで今回、神宮外苑地区の再整備ということですけども、外苑の野球場も100年たって建て替えも必要ということなどから、今回、明治神宮などが所有する土地にこの4つの事業者が実施をされるということで、これまでも準備が進んできたというところであります。都の役割というのは、都民の方々から寄せられた声を踏まえて、事業者に対して必要な情報提供、説明、それを求めてまいりました。また、樹木の保全、幅広い都民参画などについても要請を行ってきたということであります。何か都の事業だと間違えておられる方がいらっしゃいますが、これは明治神宮の土地で、4つの事業者がこの再開発を行うということですね。 この要請、これまで行ってきた都の要請に対して、きのう事業者から取り組み状況の報告がございました。ホームページはこれまでも設けておりますけど、その中でまた分かりやすい情報の発信がされております。設計者、施工者、樹木医、事業者、一体となった樹木の保全などに取り組むということが、このホームページに示されています。 また、これからの100年のみどりをみんなでつくるんだというコンセプトの下で、献木による植樹の取り組みなどを行う新たな構想も示されております。これは先ほど申し上げましたように、渋沢栄一翁ら、100年前に先人たちがそういう思いで造られた明治神宮の外苑、これを、その思いを引き継いで、今を生きる私たちの思いを今度は次の100年に生きる世代へとつないでいく必要があるというものです。創建時には、先ほどから申し上げていますように渋沢栄一翁が献木を呼び掛けたという歴史もあります。この献木の取り組みというのは、今度は、渋沢栄一さんが初代の会頭を務められたのが東京商工会議所。この東京商工会議所からも賛意を示していただいたというものです。事業者においては今回の審議会の答申も踏まえまして、にぎわいあふれる緑豊かなスポーツの拠点として、さらに発展をさせていく、そして100年先の未来につなげるまちづくりに真摯に取り組んでいただきたいと存じます。都市整備局のほうで進めております。