試合前にキャッチボールを行う大谷。手術を受けた右肘は順調に回復している（撮影・水島啓輔）

【アトランタ（米ジョージア州）13日（日本時間14日）＝丹羽政善通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手（30）はブレーブス戦に「1番・DH」で出場し、4打数無安打。チームも2―6で敗れた。デーブ・ロバーツ監督（52）は昨年9月に受けた右肘手術から投手としてリハビリ中の大谷が、10月に始まるポストシーズンで登板する可能性について「極めて低いが、ゼロではない。10月は長い戦いになる」と否定しなかった。 【写真】愛犬デコピンとハイタッチを交わすドジャース・大谷翔平 大谷は4打席とも出塁できず「50本塁打、50盗塁」に向けてあと3本塁打、2盗塁で足踏み。残り15試合となった。三回には右翼ポール際へ大きな当たりを放ったが、ファウルに。その後空振り三振に倒れた。 試合前にはロバーツ監督が、大谷がポストシーズンで登板する可能性について言及した。この日、実戦形式の練習で投げる予定だった右腕グラスノーが右肘に違和感を覚え、登板を回避。米メディアで大谷の今季中の復帰説が再燃する中、指揮官は「可能性という言葉を使うなら、どんなことも可能だ。極めて低いが、ゼロではない。10月は長い戦いになる」と否定はしなかった。 ポストシーズンを勝ち進めばワールドシリーズは10月25日－11月2日に予定されている。この日、大谷は試合前にキャッチボール。捕手を座らせてのブルペン投球を再開しており、来季の二刀流復活に向けて段階を踏んでいる。プライアー投手コーチは「今の球数を考えた場合、（今後の）話し合いを始めるとしたら少なくとも2、3週間先だろう」と説明した。 「翔平とは2カ月ぐらい前に話して、このままリハビリを続けるという話しかしていない。でも、完全にドアを締めてしまうことはない」とロバーツ監督。可能性は極めて低いが、復帰説が浮上するのも期待の表れだ。