【鳥取城北－三島南】力投する三島南先発の植松＝阪神甲子園球場で2021年3月20日、平川義之撮影

　第93回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、初出場で21世紀枠の三島南（静岡）は、2年連続3回目出場の鳥取城北に6-2で敗れた。 【熱戦の様子を写真特集で】 　◇先発した三島南・植松麟之介投手 　テンポ良く投球することができて、直球もコースに決めることができた。ただ、変化球はいつもより決まらず、審判の手が上がらなかった。もう少し、ストライクゾーンに変化球を投げることができれば良かった。 　逆転された五回1死一、二塁（の打球処理）で、三塁で走者をアウトにしようとしたが、間に合わず頭が真っ白になってしまって一塁への悪送球になってしまった。でも、その後は「投手が冷静にならなければならない」と自らに言い聞かせたことで失点を重ねることはなかった。 　今回、テレビで見ていた甲子園球場の真ん中に自分が立ったことでメンタルが強くなったと感じている。あれだけ大勢の観客が入った球場でプレーした経験はなく、とても力になった。もう一度、この舞台に立つことができるよう夏に戻って来たい。投手としては、変化球のキレに磨きをかけていきたいと思っている。 　◇稲木恵介監督「好機生かせなかった」 　1点差まで迫った後の六回1死二、三塁の好機を生かせなかったのが大きかった。ただ、トライして結果としてのアウトだった。決まっていたら、また違ったのかもしれないが……。自分たちからアクションを取る積極的な姿勢を続けることができた試合だと思う。 　失策する場面もあったが、ベンチでは引きずることがないように「常に前を向いていこう」と選手たちには呼びかけていた。昨秋は、次のイニングでも同じようなミスを重ねることがあったが、きょうはそんな事態を防ぎ終盤まで勝負できた。粘り強さという点では選手たちの成長を感じられた。 　序盤から選手たちは、舞い上がらずに落ち着いて打席に立ってくれたようだ。余白をもってもらいたいため細かく指示はしていないが、それが得点につながったのかも。2安打を記録した前田（銀治）もよくやってくれた。広角で良いバッティングを見せてくれた。 　◇全31試合を動画中継 　公式サイト「センバツLIVE！」では、大会期間中、全31試合を中継します（https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021）。また、「スポーツナビ」（https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/）でも展開します。