「登校怖い」子どもらおびえ 中国深セン、男児刺殺1週間
【深セン共同】中国広東省深センで日本人学校に通う男子児童(10)が刺殺された事件から25日で1週間がたった。子どもたちは「学校に通うのが怖い」とおびえ、「深センは大丈夫という安心感が崩れてしまった」(保護者)と邦人社会は不安に包まれている。 学校周辺には日本人向けの塾や幼稚園もあるが、日本人は外出を控えており、25日朝も姿は見えなかった。一部の駐在員は連休を前に家族を一時帰国させたという。 学校再開には登校時の安全確保が必要だ。学校側は深セン当局との連携のほか、スクールバス通学や徒歩通学の警備問題などもあり、調整に奔走している。 林芳正官房長官は25日の記者会見で「在留日本人、とりわけ子どもの安全確保の具体的措置が早急に実現されるよう、中国側に強く求めていく」と述べた。 地元警察などによると、事件は18日朝に発生。男児は病院に運ばれ手術を受けたが、19日未明に死亡が確認された。容疑者は現場で取り押さえられた。