【盛岡・不来方賞注目馬】8戦無敗馬フジユージーンがダートグレード競走に初チャレンジ JRA所属馬も強者揃い
盛岡競馬場で9月3日(火)に行われる不来方賞(3歳・JpnII・ダ2000m)。3歳ダート三冠路線の創設にともない、今年からダートグレード競走に格上げ。勝ち馬にはジャパンダートクラシックへの優先出走権が与えられる。 【写真】フジユージーンこれまでの軌跡 リニューアル初年度に地元からフジユージーンというスター候補が生まれた。デビューから8連勝中。いずれもワンサイドなレース内容で、JRA所属馬との初対決でどんな走りを見せるか注目が集まる。発走予定日時は3日(火)の17時5分。主な出走予定馬は以下の通り。 ■カシマエスパーダ(牡3、美浦・鈴木慎太郎厩舎) デビュー戦は上がり最速で追い込むも4着。だが、2戦目であっさり白星を挙げると、鳳雛Sまで3連勝を飾った。特に前走のレースぶりは圧巻。雲取賞覇者ブルーサンが単騎逃げの勝ちパターンに持ち込んだが、ほとんど馬なりのまま同馬をとらえて4馬身差を付けた。今回は初の左回りがポイントになるが、杞憂に終わる可能性は高い。 ■フジユージーン(牡3、岩手・瀬戸幸一厩舎) ここまで無傷8連勝中。うち7戦で上がり最速を記録しており、地元では明らかに能力が抜けている。岩手三冠初戦のダイヤモンドCでは、逃げて4馬身差の圧勝。続く東北優駿は、2番手から馬なりで抜け出して大差を付けた。夢のJpnI/GI勝利を目指すためにも、まずは地元のビッグタイトルが目標。見せ場以上を期待したい。 ■サトノフェニックス(牡3、栗東・西園正都厩舎) ダート重賞3勝のグレイスティアラが祖母にいる良血。新馬、ヤマボウシ賞を連勝して期待通りのキャリア幕開けを飾ると、兵庫ジュニアGPでも2着と見せ場を作った。今春は海外を転戦予定だったが、UAEダービーはよもやの出走取消。だが、帰国して立て直されると、レパードSでは2着に入った。再び勢いに乗り、重賞初制覇なるか。 ■サンライズジパング(牡3、栗東・音無秀孝厩舎) 2戦目で初白星をマークすると、続くJBC2歳優駿ではフォーエバーヤングから0.3秒差の2着に健闘。続くカトレアSは15着と崩れたが、果敢に挑んだホープフルSで3着に入り、年明けには若駒Sも制した。その後は皐月賞、日本ダービーの舞台も経験して再びダート路線へ。若き“二刀流”は鋭い末脚を武器に、待望の初タイトルを目指す。 そのほかにも、北海優駿の1着馬パッションクライ(牡3、北海道・山口竜一厩舎)、同2着馬ブラックバトラー(牡3、北海道・田中淳司厩舎)、札幌で自己条件を快勝したタイセイミッション(牡3、美浦・伊藤圭三厩舎)などが出走を予定している。