全国大会で４強入りを果たした出雲シニアクラブのメンバー

　大社旋風は続く－。大社高校野球部ＯＢが多く所属する軟式野球チーム「出雲シニアクラブ」が９月下旬に長崎県であった全国大会「日本スポーツマスターズ」に出場し、過去最高の４強入りを果たした。甲子園で旋風を起こした後輩の頑張りを刺激に、全国の舞台で３勝を挙げた。 大社高ってどんな学校？　野球部だけじゃない「全国大会」数々の功績　あの有名歌手も！さまざまなジャンルで卒業生活躍

　出雲市を中心に、４０歳以上の野球経験者らで構成し、消防署員や市役所職員、建設会社社員などが所属。全国大会の登録メンバー１７人のうち、７人が大社高野球部ＯＢ。７月に中国地区予選を突破し、３年ぶり７度目の全国出場を決めた。 　３２チームのトーナメントで覇を競った全国大会で、これまで最高成績は１勝だった出雲シニアは初戦で沖縄代表に６対１で快勝。 　兵庫代表との２回戦は延長戦にもつれ込んだ。八回からのタイブレークを好守でしのぎ、十回裏、３２年前に大社高の部員として甲子園に出場した北野謙治選手が適時打を放ち、２対１と劇的なサヨナラ勝ちを収めた。甲子園の大社対早稲田実戦をほうふつとさせる死闘だったという。 　準々決勝も、大社高の元エース、高橋淳選手と林大樹選手の継投で、強豪・愛知代表を２対１で退けた。準決勝は、優勝した埼玉代表に２対７で力負けしたが、目標の８強を上回る４強入りの快挙。自らも大社高ＯＢの糸原誠二監督（５２）は「後輩たちと同じように１点を大事にして積み重ねる野球ができた。歴史をつくれた」と話し、国民スポーツ大会に出場する大社ナインに「頑張ってほしい」とエールを送った。