【詳報】J2岡山、昇格プレーオフ決勝へ 敵地で山形に3―0
サッカーJ2で今季5位のファジアーノ岡山は1日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で、J1昇格プレーオフ(PO)初戦の準決勝に臨み、4位山形に3―0で完勝した。J2参戦16年目で初となるJ1入りを懸けて、ホームのシティライトスタジアム(岡山市)である7日の決勝で6位仙台と対戦する。 ファジアーノは前半31分、FW一美のパスを受けたMF本山のゴールで先制。同34分にはFW木村のシュートに体を当てて軌道を変えたFW岩渕が追加点を奪った。さらに後半39分、MF藤田息のスルーパスに反応した木村が、決定的な3点目をねじ込んだ。 自慢の守備陣は、2年前のPOで3失点を喫して敗れた因縁の相手を完封。GKブローダーセンが好セーブを見せ、DF田上を中心に連動して圧力をかけ続け、堅い守りを崩さなかった。初めてPOを戦った2016年以来8年ぶりの決勝に駒を進め、木山監督は「立ち上がりからアクセル全開で攻守をしっかりやり切れた」と振り返った。 スタジアムにはアウェーにもかかわらず約千人のサポーターが駆け付け、客席を「ファジレッド」に染めた。声を張り上げてエールを送り、応援旗を掲げてイレブンを励まし続けた。勝利の瞬間は、ファジアーノコールで熱気に包まれた。 POはリーグの3~6位がトーナメントで一つの昇格枠を争う。準決勝のもう1試合は仙台が3位長崎を4―1で破り、勝ち上がった。決勝のキックオフは午後1時5分。年間順位が上位のファジアーノは規定により引き分け以上で初昇格が決定する。