11月2日に5年ぶり「がんケアフォーラム」 亀田病院で聴講者募る 鴨川(千葉県)
県南地域のがん医療の中心的な役割を担う、鴨川市の亀田総合病院が主催する「第12回房総がんケアフォーラム」が11月2日、5年ぶりに同院Kタワー13階ホライゾンホールで開催される。 フォーラムは、県の地域がん診療連携拠点病院となっている同院が、地域の医療機関と共に、がん医療の充実などを目指そうと、2008年に初開催。コロナ禍で、19年以降は中止が続いていた。 講師は、岡部医院仙台=仙台市=の山室誠医師。『痛みの薬物療法』『がん患者の痛みの治療』『家で死ぬと言うこと』『看取るほどわかる命の重さかな』などの著書があり、長年在宅緩和ケアに携わっている。「看取る人の納得と逝く人の覚悟」をテーマに語る。 山室医師は、東北大学医学部卒。同大医学部麻酔・救急医学講座や疼痛制御学分野の教授、同大緩和医療部部長、同大緩和ケアセンター長、八戸看護専門学校長、岡部医院仙台院長などを歴任している。 フォーラムに当たり「哲学的テーマのように見えますが、日頃の暮らしの中で対応すべき、老い、看取り、死について、実利的な事柄を居酒屋談義風に、慎重さや品位を損ねないように話したい」とコメントを寄せている。 フォーラムは、午後1時半~4時。はじめに亀田総合病院疼痛・緩和ケア科部長代理の蔵本浩一医師があいさつする。山室医師の講話は1時35分~3時5分で、質疑応答も予定されている。 亀田総合病院のがん拠点病院推進センターでは「地域の住民、医療、介護、福祉関係者に足を運んでもらいたい」と話している。 誰でも聴講可能で、定員80人(当日参加も可能だが、人数把握のため26日までに事前申し込みを求めている)。 問い合わせは、同センター(04・7099・1230)へ。