[海外ツーリング] インド洋の涙と呼ばれるスリランカでツーリング後に高熱を出して得た教訓
あわない食事と厳しいスケジュールで体調不良が再発した
スリランカで数日過ごして、あることに気が付きました。それは… 「食事が口に合わない!」 スリランカは食べ物を右手で直接つかんで食べる文化のある国です。やけどしないようぬるい温度の食事が多く、さらに塩辛くてココナッツが強い味付けもいまいち口に合いません。そのため、果物やナッツ類を中心に食べており、栄養バランスの崩れを感じていました。 そんなあまりよくない食事で数日過ごした後、朝4時起きでサファリに参加しました。サファリとは自然公園のなかをジープで回り動物を観察するツアーのことで、動物の活動時間に合わせて日の出より前からスタートします。 ハードスケジュールと連日の栄養の偏りがたたったのか、サファリが終わってからだんだんと体調が悪くなりました。その後3時間のローカルバスに揺られていたら、すっかり体調不良に。旅の相方に至っては完全にダウン。私はまだそれほど重症でなかったのですが、このままでは共倒れになると判断して、一時解散となりました。 私も翌日には39℃の高熱が出てダウン。ここで海外保険会社に病院の手配を依頼しようと電話をしました。 「スリランカにいます。熱出ちゃったので、病院の手配をお願いできますか?」 「スリランカですか、提携の病院がないから自力で病院に行って治療を受けてください。領収書を提出いただければ後日精算できます」 「あ、病院行くの自力なんですね…」 今それをするのはしんどいのと、病院の場所もよく分からないので、バファリンを飲んで様子を見ることにしました。薬が効いて楽になっている隙に、栄養と日本食を求めスリランカまで来たのに台湾まぜそば屋の麺屋はなびに行きました。
なんとか帰国し、関西国際空港の検疫で別室行きになる
乳製品や野菜、果物などできるだけ栄養のあるものをバランスよく食べつつ過ごしたためか、帰国の日には多少良くなりました。ただ、完全復活とはいきません。スリランカの帰りの空港で相方と合流。彼はすっかりよくなっていました。 それから帰国便で関西国際空港に着陸し、入国審査に進もうと歩いていたら「検疫」の文字がありました。 「もしかして、今回の旅行は検疫に行かないとダメなんじゃないのか」 「検疫ってどんなところだろう。そういえば何をしている場所かよく知らないな」 そう思って、検疫で相方とともに「私たち、熱出てました」と自己申告しました。係りの人はまさか自己申告者がでるとは思っていなかったのか、「あ、え、少し待っててください」と言いどこかに確認を取り、少し後に私たちを別室に連れていきました。 どの国から来たのか、いつ頃どのぐらい症状がでたのかを説明。 「スリランカに行きました。日本の出国時点でも少し体調悪くて。途中はよくなったんですけど、また熱が出ました。」 行った場所が南アジアだったからか蚊の感染症を疑われ、唾液を採取しマラリア、デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱を対象に検査を受けました。検査の結果待ちの間は「もしマラリアとかだったら会社に行けないな」「家族にも心配かけてしまうな」「重症になったら嫌だな」など、自分から申告したくせにいろいろ考えました。 1時間たった後ぐらいに医者が隔離部屋に来て、いよいよ検査結果を聞く時間です。 「検査の結果、すべて陰性です。今回の検査では高熱の原因はわかりません。」 ほっと一安心しましたが、高熱の原因は不明なまま。自宅に戻り、近所の病院にも行きましたがインフルもコロナも陰性で、私も相方も過労と診断されました。ちなみに相方は無職なので、働いてないのに過労は本当によく分からない原因です。 謎の体調不良は数日後に完全に治り、いつもどおりの日常が戻ってきました。